体重を気にするところから始まる「神経性やせ症」

食事を摂らない、拒食症

痩せることへの執着、肥満への恐怖

食事を摂らなくなる「拒食症」だけど、とくに若い女性に多くみられる「神経性やせ症」という病があるよ。
若い女性はよくダイエットの話をしているイメージがあるよね。
そうだね。
欧米などでは、肥満は不健康で魅力がないと思われているね。
このためか、「痩せていたい」「太りたくない」という思いが強すぎて、過度な食事制限をしてしまうんだ。
たしかに、太りすぎは禁物だけど。。。
うん。
でも、過度なダイエットは、心臓を弱めたり、骨粗しょう症になったり、生理が来なくなったりしてしまうんだ。
痩せすぎもよくないよね。≪br />栄養不足は命に関わるよ。。。

痩せていてもダイエットをやめない

体重の増減を気にするようになる、ということが、まず発症の前段階。
太っていないのに体重の増減を気にしてしまう、というのはあまりよくないね。
そう。
痩せても「自分は太っている」「体調は問題ない」と減量を続けるんだ。
そして少しでも増えると「自制できなかった」とさらなる減量を考えてしまうよ。
痩せるほどにリバウンド(また太る)への恐怖が強くなっていくのかな。。。
うん。
運動も、体重コントロールのため過度に行うことも多いんだ。
食事を摂らずに活動的な生活というのは、体への負担が大きそうだね。。。

食欲はある

神経性やせ症では、実際には空腹をきちんと感じるよ。
食べられない、というわけではないんだよね。
うん。
食べないけど、よりカロリーの低いものを研究したり、時には人のために手の込んだ料理を作ったりもするよ。
食事に関しての関心はあるんだね。

減量のために。。。

過食をしたり、嘔吐や下剤で食べたものを排出しようとしてしまうこともあるよ。
これらは次第に癖になってしまうけど、本人は隠そうとしてしまうんだ。
嘔吐は、歯や食道にもよくないよね。。。
隠してしまうと周囲も気づけないなあ。。。
そうなんだ。
ほかにも、利尿剤でお腹のハリを満たそうとしたり、減量させようとすることもあるよ。

身体の健康のために、過度なダイエットを見極める

過度なダイエットを継続する「神経性やせ症」、重症でも治療を受けない場合は10%の人が死亡してしまう、というデータがあるんだ。
そんなに死亡率が高いんだ。。。
そう。
本人は自分に問題があるとは思っていないから、僕たちがサインに気づけるといいね。

 

・痩せているのに、自分が太っていると訴える
・自分が痩せているということを認めない
・食べ物の量を測る、カロリーを計算しがち
・食事を抜く、食事をしたフリをしたり分量を偽ったりする
・日に何度も体重を図る
・食べ物をためこんだり、隠したり、捨てたりする

神経性やせ症を発症していると、このような言動が見られるよ。
はやめに気づいて、身体への影響を避けたいね。
そうだね。
治療方法としては、適切な食事をとれるよう、食生活の改善を目指すところから始めるよ。

 

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