不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その24 「嫌だ」をこらえない~
現状の方が安全かもしれない
- 学校をやめたい、仕事を辞めたい。
でも、やめたところで次の道が安全とは限らないから、迷う。 - 同じ道を目指している人はたくさんいて、自分よりもその人たちの方が有望に見える。
- とりあえず就職したが、この選択肢は合っていたのだろうか。
- 働きたくない、というわけではないが、このままでよいのだろうか。
このままじゃ身が入らない、どうしたらいいかわからない・・・
今の自分に、疑問を持っている状態だね。
実際、3割近い人が離職している
行動するパワーの源は、感情
辞職をしたところで、それが社会のレールから外れてしまうかといえばそうではありません。
新卒入社では、3年以内の離職率は3割。
必死で就活をした、頑張って掴んだ就職だったにも関わらずです。
離職するときに、「自分はこの会社を辞職・転職すべきなのか」と、誰もが考えるはず。
しかし実際の「辞職・転職」という行動は、「辞職・転職すべきか?」という思考が結果になったのでしょうか?
実際はそうではなく、ほとんどの人が「やめたい」「別の方向に行きたい」という感情が、行動のパワーになっているのではないでしょうか。
ではなぜ、感情が後からパワーに?
- 好きなものは、だいたいわかっている。
だが、そのことで稼いでいけるかどうかは不安。 - 他の人の方が優秀に見えるから、自分には勝てないのではないか。
- 自分には才能がないかもしれないから、好きなことで上を目指しても限度があるだろう。
こんなふうに、自分の可能性を、自分で制限してしまってはいないでしょうか。
「やりたい」「やってみたい」という感情があるのに、「そうすべきではない」というもう一人の自分がいて、感情を抑え込んでいるのではないでしょうか。
やめたい、と思うのは本心
- 学生を卒業するとみんなが就職する。自分もその波に乗らざるを得なかった。
- 今の状態はとても理想的とは言えないが、それでも挑戦はしたくない。
失敗してレールから外れてしまうよりはマシだ。
誰もがそのように悩んだことはあるでしょう。
しかし、本心から「今の状態でいい」と思えていない限り、そのうち感情のほうが行動を起こします。
「やりたい」「好き」を抑えていると、そのうち不満や愚痴となってあふれてきて、最終的には衝突するでしょう。
無意識のうちに、感情のほうが優位に立ってきます。
自分の「やりたい」という無意識の感情・本心を、「そうすべきでない」と思考・抑制する自分。
この両者が食い違っている場合は、遅かれ早かれ対立するのです。
うーん、なんだかわかる気がするよ。
抑制されると反発する、とはよくいうものね。
嫌々やってると、そのうち爆発する・・・
これは経験があるし。
これは経験があるし。
自分の感情の方向と、その向き合い方に、早く気づけたらいいと思うんだけどね。