不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その26 自分の本当の気持ちに気づく~
本当の気持ちってどんなもの?
- 好きなように生きていきたいけど、世間・周囲ははそれを許さないだろう。
- やりたいことがあるけど、その方向に進むのには自信がない。
- 「こうすべき」という方向性はあるけど、なんだか窮屈だ。
本心が望んでいないことを無理矢理やっても窮屈さを感じるよ。
感情と現実の板挟みなあなたへ
不安を解決しようと悩む、悩むほど苦しくなる
自分の「こうしたい」本心に向き合った行動をとるのは、確かに世間や常識が押さえつけようとするかもしれません。
「こうしたいけど、できない」という苦しさ・窮屈さを解決しようと、人は悩む・思考するものです。
しかしこれは実際「こうしたい」欲求を押さえつけるための「世間的にはこうすべき」という思考がほとんど。
だから考えても本心の望みが叶うことはありません。
このためさらに窮屈さを感じたり、より悩んでしまったり、より不安になってしまったりします。
本心に逆らうため、本心ではないことをするためにどうするかは、考えるほどよくないということです。
また、考えても解決しない、ということも多々あったでしょう。
逆に、その悩みは、それほど解決に時間がかかるということです。
考えるほど時間がもったいない、と割り切ってしまったほうがよいこともあるのです。
かかる時間は人それぞれ
このように世間や常識、こうすべき、といった理論・思考に押さえつけられるようになったのはいつからでしょうか。
恐らく、かなり長い時間を、「こうしてはいけない」「こうすべき」という暗黙の了解の中で生きてきていませんか?
幼少期の経験や、親族との関係なども通じて、こういった思考が身についてしまいます。
そんな長い時間をかけて形成・熟成された「一般論」「思考」を、すぐに取り除こうとするのは難しいものです。
考えても解決しなかったことは、このような「思考」を解消するのに時間がかかるからだったかもしれません。
自責を感じる人ほど、本心を大切にすべき
不安や悩み、窮屈さや苦しさは、このようにすぐに解決できるものではありません。
時間が長いほど、苦しんでいるほどダメージが大きいもの。
自分の心の奥の本音に従って生きられるようになるためには、しっかり本音を見つけて、本音に寄り添ってあげることが大切です。
幼少期から長い時間をかけて形成された「こうすべき・すべきでない」という理論・思考。
それに長い時間縛られ窮屈に生きてきたのなら、本音を引き出し、寄り添うためには、長い時間がかかります。
どれだけ縛られていたか、どれだけ苦しさを感じたかは人それぞれ。
だから、本音に寄り添えるようになるまでの所要時間も、人によって違います。
「自分はまだ本音がわからない」と自分を責めてしまうのは逆効果で、それほど長い間苦しんでいたということなので、しっかり本音と向き合う必要があるのです。
こうしたい・こうしたくない、という自分の本音が、わかるようになるだけでも進歩です。
どうしたいかわからない、本音がわからない、という人ほど、本音を引き出せるよう、「したい・したくない」を意識しましょう。
すべき・すべきでない、という思考はいったん置いておくようにして、自分の本心・本音を引き出せるよう、常に意識しておくようにしましょう。