就活SST
現在、高田馬場の就労移行支援事業所 リスタートでは、リモートによるプログラムを行っています。
今日は、就活SSTのプログラムを行いました。
今回は、「あいづち」の重要性と効果的な使い方についてです。
あいづちとは
「あいづち」を漢字で書くと「相槌」となります。
これは、鍛冶場で2人の職人が交互に槌を打つ光景を表す言葉であり、そこから相手の言葉に対して反応を返すという意味で使われるようになりました。
適度にあいづちを打つことで、相手に話している内容を理解している、関心を持っているというメッセージを伝えることができます。
話を聞く際にうまくあいづちを打てれば、相手は「しっかり話を聞いてくれている」と好印象を抱くのですが、反対にあいづちが全然なかったり、タイミングが適切でなかったりすると「ちゃんと話を聞いてくれていない」と思われて、うまく会話が続かなくなってしまうこともあるのです。
あいづちを打たないのも良くありませんが、あいづちが多すぎる場合にもコミュニケーションが上手くいかない場合があります。
特に、相手が話している最中にあいづちを挟むと、相手は不快な気持ちになってしまいます。
基本的には、句読点にあたる話の切れ間にテンポよく行うことを心がけてください。
あいづちのさしすせそ
"うなずき"や「うん」「はい」といったひと言での返事も立派なあいづちなのですが、相手の話に簡単な反応を返すようにすると、ますます効果的です。
ただ相手の話を聞いているとアピールするだけでなく、相手の気分を良くして話を引き出すのに役立つ「あいづちのさしすせそ」を紹介します。
「さ = さすがですね」
「し = 知らなかったです」
「す = 素敵ですね、すごいですね」
「せ = センスがいいですね」
「そ = そうなんですね」
相手の話に対してあいづちを返すとき、これらの言葉を織り交ぜてみてください。
うまく使いこなせば、「自分の話に価値を見出している」「共感してくれている」と感じられて、相手の印象も良いものになるはずです。
あいづちにひと言"ちょい足し"
あいづちのさしすせそで紹介したのは、いずれも抽象的な言葉です。
そのためにいろいろな場面で使いやすいのですが、あまり乱発してしまうと「本当に話を聞いているのか?」と思われてしまうかもしれません。
そこでさらなる応用技術として、「相手の話のどこが印象的だったのか」をひと言ちょい足ししてみましょう。
具体的な共感したポイントを示すことであいづちの説得力が増して、話をちゃんと聞いているということが伝わりやすくなります。
ただし、具体性が高すぎると「鼻につく」表現になってしまう可能性があるので、「自分はどう感じたか」「自分の今までの体験と比べてどうだったか」に重点を置いたあいづちを意識してみてください。