繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~不安は行動でしか改善できない~
もやもや、そわそわ。どうして起きる?
- なんだかわからない、そわそわ感。
- 漠然と不安を感じる。
- 緊張、焦燥感で眠れない、疲れが取れない。
- 精神的な不調で体調も崩してしまう。
緊張して眠れなくなったり、予定があると焦ってしまったり。
もやもやしたり、そわそわしたり、不安や緊張があると、眠れなくなったり、体調を崩してしまったりします。
そんな心理的な不調は、どうして起きるのでしょうか。
対処策を考える前に、原理を見てみましょう。
心理的な不調の原因とは
心理的な不調は、ずばり、ピンチや困難です。
ストレス、とも言い換えることができるでしょう。
ストレスを感じると、脳が「回避しなさい」「行動しなさい」と指令を出します。
この指令が「不安」なのです。
不安は、困難を乗り越えるエネルギーでもある
外敵に襲われそうになったとき、私たちは命を守るために逃げなくてはいけません。
その逃げるためのエネルギーが「不安」です。
ピンチや困難を感じたとき、脳が「ノルアドレナリン」という物質を出し、脳を活性化させます。
心拍数もあがり、逃げるためのエネルギー、行動するためのエネルギーが高まってきます。
このエネルギーがあるから、私たちは困難を乗り切ることができるのです。
逆に、このエネルギーが高まっている状態なのに行動をしないことによって、
不完全燃焼を起こすために不安が高まっていく、といえるでしょう。
焦燥感や不安を取り除く唯一の方法
ずばり、「行動」です。
焦りや不安があるときは、行動をすることでしか、その不快感を取り除くことはできません。
脳が危険を察知し、回避、または立ち向かうために脳内物質を分泌しています。
これは生物学的に逆らいようのないことです。
回避でも直面でも、何かしらの行動をとらない限り、
脳は「ピンチを乗り切った」と判断してくれないので、不安は解消されないままです。
調べるという行動、悩むという行動
ネットで調べる、という行為だけでは、脳は、行動したと判断してくれません。
知識を得ただけで、実際その通りに動くことで初めて、脳内物質が消化されていきます。
悩んでいる状態というのも、ピンチ・困難を感じ続けるだけです。
脳はより脳内物質を分泌しますので、悩むほどより多く、より効果の高い行動が必要になってくるのです。
不安がなくならない理由
これもずばり、行動をしないからです。
生物学的に、困難を感じたときに「乗り切る」というための指令があり、
エネルギーが出ているのに実行をしないから、どんどん不安が高まっていくのです。
少しでも行動をすることで、徐々に不安は軽減されていきます。
収入がない、という不安や焦燥感を解消するためには、もちろん定職に就き働き続けるというのが最も効果的な行動。
しかし、求人を探す、求人を効果的に探せる環境になるよう机を片付ける、など小さな行動でも徐々に解消されていき、
それが最終目標である「働き続ける」ための環境にもなります。
少しの行動で全ての不安が解消されるわけではありませんが、
行動をしないということが一番状況を悪化させるもので、
少しでも行動をするということが、不安を取り払うための唯一の方法である、ということを覚えておきましょう。