自分を受け入れるということ② ~私が○○だったならと考えている人~
自己受容についての2つ目の記事です。
この記事では、「私が○○だったなら」という考えについて分析していきます。
ありのままの自分を認めない人
自分自身を受け入れられている人は、他者と自分のことをしっかりと分けて考えられます。
自分には自分の役割があると認め、そこに満足しているために、「私があの人だったらな」というようには考えません。
一方、「私があの人だったらな」というように他の人のことがうらやましく見える人は、今の自分の役割に満足していないということです。
ありのままの自分を認めず、自分で自分のことを軽蔑してしまっている状態だと言えます。
しかし、自分のことを認めないままでは、いつまで経っても、生きやすくはなりません。
「自分があの人だったらな」とどんなに思っていても、実際にその人になれるわけではありません。
むしろ、今の自分に目を向けずに他者を羨んでいる間、実際の自分は何も変わらず、ただ時間だけが過ぎて行ってしまうのです。
自分を受け入れない人は、自分のことを知りません。
「あの人であれば」と考えているその対象のプロフィールについては把握しているかもしれません。
しかし、自分自身が本当に求めているものがなんなのかは見えていないのです。
そのために、他の人の持つ様々なものがうらやましく思えて、それが欲しくなるのです。
自分の価値を自分で認めている人は、他者がすごいものを持っていたとしても、それはその人の価値であると受け止め、自分がそれを持っていれば、とは考えないのです。
自分を受け入れることが第一歩
人生を生きやすくするためには、ありのままの自分の価値を認めることが必要です。
自分の価値というのは、他の人との違いや失敗も含めてのものです。
「あの人」が持っているものを、あなたは持っていないかもしれません。
しかしその分、「あの人」が持っていなくてあなたが持っているものもあるはずです。
また、「あの失敗されなければ」と思ってしまうような過去の苦い思い出もあるかもしれません。
その出来事を乗り越えた先にあるのが、今のあなたです。
あなたは他の人ではないし、あり得たかもしれない他の可能性のあなたでもありません。
ありのまま、今の自分というものを受け入れて初めて、自分を変えていくことも可能になるのです。
良い人生を歩むための方法は他の誰かに成り代わることではなく、自分自身の価値を認め、本当に欲しいものを知ること。
このことに気が付くことが、生きやすくなるための第一歩なのです。