就活SST「選択理論を実践する 『Case1:先輩が結果を独り占めしてしまう』」
新聞読解「成長・満足度両輪で活力」
以下、記事の要約です。
閉塞感に包まれた日本の経済が活力を取り戻す道筋はどこにあるのか。
各国の経済・社会データから作った見取り図に浮かぶのは、公正な競争と社会の満足度向上を両輪で促すことだ。
物心で豊かな社会が成長の熱気を呼び戻す。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 他者への信頼がマイナスなのが日本だけなのは驚き
- 幸福度が低いことが課題だ。
- 健康寿命が高い事は良いことだ。
- 北欧はかなり幸福度が高いと知った。
今後もどうしたら日本の幸福度が上がるのか考えていきたいですね!
就活SST
前回は、選択理論の話のまとめとして、10の原理として選択理論の考え方を振り返りました。
今回は、選択理論の考え方を実践するため、色々なシチュエーションにおいてどのように行動すればよいか、話し合いました。
Case1:先輩が結果を独り占めしてしまう。
状況
Aさんは、入社2年目で営業企画部で働いています。
Aさんには、5年目の先輩であるSさんがいます。
最近Aさんは、少しやる気を失ってしまっています。
なぜなら、自分の考えた企画やアイデアを、Sさんが全部自分の発案のようにして上司に披露していると感じているからです。
つい最近も、「この前、Aと話していたら、面白いことを言うので、これはちゃんと形にしたらよくなると思って、考えてみたら、結構よい企画になったので見てもらえませんか」と、Sさんが上司に提案してしまいました。
それについてAさんが抗議したところ、Sさんは、「盗んだなんて人聞きの悪いことを言うなよ。参考にはしたけれど、君のアイデアのままじゃ形にならないんだ。なくなるはずのものが良い企画になって通ったんだから、むしろ感謝しろよ」という調子であり、上司も誰が発案したかというのはあまり気にしている様子ではありませんでした。
最近のAさんは、良くないと思いながらも、自分のアイデアを言わず、自分の中でため込むようになってしまっています。
選択理論で考える
まずは、Aさんの満たされていない欲求について考えてみましょう。
仕事の成果が横取りされたと考えていることから、「成果を出したい」「認められたい」といった”力の欲求”が特に大きく阻害されていると考えられます。
次に、欲求が満たされない原因を考えてみましょう。
先輩が自分の発案のようにして披露してしまっていることが直接の原因に見えますが、もう一段階掘ってみると、それによって「自分のアイデアが認められない」と感じていることこそが、力の欲求を阻害する原因であると考えられます。
では、解決のための行動ですが、これを考えるためには、コントロールできることとできないことを明確に分けておく必要があります。
コントロールができることは、自分自身がどう考えるかと、どう動くかという2点のみ。
一方で、先輩がどう行動するかや、上司がどう考えているか、といった部分について直接コントロールすることはできません。
こういった場面での行動の例としては、「自分から上司に直接提案してみる」という方法を挙げることができます。
そうすることでアイデアが認められれば、力の欲求が満たされるでしょうし、もしも「このままでは企画にならない」等と言われてしまったのであれば、Sさんの言っていたことにも一理あったということがわかります。
そうなったら、Sさんに対して「アイデアを形にしたいので相談に乗って欲しい」と頼み、一緒に考えたものとして上司に提案する、といった次の行動を選ぶこともできるようになるでしょう。