繊細で真面目な人のメンタルケア講座 ~人目を気にする・周りに合わせてしまう②~
「つい他人に合わせてしまう」を抜け出し、自分の意見を言う
- 他人の顔色を窺ってしまう。不機嫌になっていないか気になる。
- 親や先生、周囲の言う通りにしてきた。「いい子」だった。
- つい他人に話を合わせてしまう。自分の意見が言えない。
周囲の視線が気になり、自分の意見が言えない、という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
しかし、自分の意見を持っていないと、他人の意見に流され、不本意でも他人の思うままに生きてしまいます。
それでは自分の人生はいつまでも実現できません。
今日は、自分の意見を上手に伝える方法を学んでいきましょう。
そもそも自分の意見って?
つい周りに合わせてしまう、多数派に流されてしまう、と言う人は、「自分の意見」「自分なりの考え」とはどういうものなのか明確ではないことがあります。
昔から親や先生に言われた通りにしてきた、という場合はなおさらです。
人の意見・指示以外で、あなたが大切にしているものは何でしょう?
考え方、こだわり、価値観。
他人から言われたこと、他人から望まれたことではなく、自分自身が大事にしているものを探してみましょう。
また、自分の理想の姿・夢はありますか?
こちらも、他人から望まれている姿ではなく、自分自身が理想とする姿を考えてみましょう。
理想の人、芸能人、夢でもよいですし、スキル・能力でもよいでしょう。
自分が「他人から認められる」以外にどういう目標を持っているのか、自分に問い続けましょう。
これらが全部「他人の意見」で固められてしまっているから、他人の意見に流されたり、自分の意見を持てなかったりということが起きます。
逆に全て自分の意思であれば、「他人の意見」が何であろうと気にせず、好きな方向へと進んでゆくことができるのです。
自分の意見を持つ! 自己理解にもつながるトレーニング方法
そしてやってしまいがちなのが、思考のループ。
こうではない、ああではない、と自問自答し続けるだけでは、自分の意見は明確化しません。
自分の意見を探し始めたら、まずは日記をつけてみる、SNSに今日あったことを書いていく、ということからはじめてみましょう。
書く・話すという行動をともなってはじめて、思考のループから抜け出すことができます。
やってみないことには、自分の評価基準、自分の大事にするものの基準も定まりません。
この基準がないから、他人に意見を求めて合わせてしまい、自分の理想が実現できずにいます。
ともかく、手を動かす、誰かに話してみる、というところから始めましょう。
日記でもSNSでもメールでも、手軽なところからはじめましょう。
自分の気持ち、考えたことなどを書き出してみるだけでも、だんだんと自分の方向性が明確になってきます。
やりたいことの明確化、考えることの訓練、基準値の判断のためにも、ぜひ日々継続していきましょう。
周りと違う意見は言いにくい!
これは誰でも同様です。
しかし、多数派に流されても「言えばよかった」とあとから後悔することも多々あったことでしょう。
会議などでは、事前に言いたいことをメモしておいて、それを読み上げるという手段が有効です。
すでに書かれていることを読み上げるだけならば、思ったことを直接口頭で伝えるよりもはるかにストレスがかかりにくいものです。