ブログ 教えて!リス太くん

身体表現性障害 ~最近ストレスで悩んでいませんか?~

7月も最終週ですね!

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第35回 教えて!リス太くん

今日は「身体表現性障害」について学んでいくよ~

身体表現性障害とは?

<どのような病気なのでしょうか>

この疾患の定義は、検査や身体所見では十分に説明できない身体症状を慢性的に訴える疾患を総称したものとされています。

主要な病像は多発性で繰り返し起こり、しばしば変化する身体症状であり、適切な検索を行っても、既知の身体疾患や物質の直接的作用として、十分に説明できない複数の身体症状が多年にわたって持続します。

痛みや吐き気、痺れなどの自覚的な身体症状があり、日常生活を妨げられているものの、それを説明するような一般の身体疾患、何らかの薬物の影響、他の精神疾患などが認められず、心のストレスが、痛みや痺れ感などの身体症状に転換され、表現される疾患なのです。

身体表現性障害には、身体醜形障害、転換性障害、心気症、身体化障害、疼痛障害などがみられます。(痛み: 心因性疼痛 )

小児にも発症することがあります。(小児における精神の病気: 小児の身体表現性障害 )

治療法は疾患の種類によって異なります。

症状は体のさまざまな場所に生じ、しばしば変化します。

症状を身体的に説明する原因がないということをなかなか受け入れられず、医療機関を転々としてしまう方も多く多数の医療機関を渡り歩く例があり、内科や外科医にとって困難な患者である精神科受診に至るまでかなりの時間がかかってしまうことも少なくありません。

また、多くの方では、そうした身体症状のために仕事や家庭などにおける日常生活に支障が出ています。

身体化障害は男性よりも女性にはるかに多く、通常成人早期に始まります。

いずれの身体表現性障害においても、臨床検査の結果、主観的な愁訴を裏付ける所見が欠如している点が特徴的です。

どのようなひとがなりやすい?

もともと、身体感覚に敏感で悲観的にとらえやすい繊細な人、心身の過労(たとえば親の介護疲れや過度の残業など)、身辺の環境変化(たとえば職場異動や引越、近親者との死別など)がストレスになっていることを認識しにくく、言語化できない人の場合に身体症状として表れることがあると言われています。

精神分析理論では、症状の背景には、無意識の過程が働いていると考えています。

幼少期からの強い抑圧が、精神エネルギーを無感覚症や麻痺などに変換したり転換させてしまうと仮定されています。

身体化障害

適切な診察、検査を行っても身体的な病気や薬による影響としては十分に説明できない症状で頭痛、消化器の症状、体の痛み、運動機能の低下、抑うつといった症状が全身のあちらこちらにあらわれ、長期間続きます。

疼痛性障害

痛みを説明するのに十分な身体的異常がないにもかかわらず体の強い痛みを訴え、生活における機能障害を引き起こします。

ストレスがきっかけで発症したり症状が悪化するのが特徴です。

鎮痛剤や精神安定剤に依存したりすることもあります。

心理的要因が、疼痛の発症、重症度、悪化、あるいは持続に重要な役割を果たしていると判断されます。

身体醜形(しゅうけい)障害

 実際には欠陥はまったくないか、あったとしてもごくわずかであるにもかかわらず、自分の外見に欠陥があると過度に思い込み、深く悩んだり、著しく心配します。

外見の中でも、たとえば女性は、鼻などの顔の一部に関心が向けられていることが多く、肌や臀部、胸部、足などに固執、男性は、身長や性器、体毛などについての思い込みに関するとらわれが多いとされており、青年期に発症することが多く、発症率に男女差はないといわれています。

身体醜形障害の人は自分の症状について話したがらないため、何年間も障害が見過ごされることがあります。

また、自意識が強いため、仕事に出かけたり社会活動に参加することを含めて、人前に出るのを避けようと夜間にしか外出しなくなったり、まったく外に出なくなる人もいます。

身体醜形障害から生じる悩みに非常に多くの時間を費やし、激しい苦悩や機能障害が生じて苦痛や心身の機能不全のために、入退院を繰り返したり、自殺を図ることがあります。

セロトニン動作性薬物が有効な場合があり、強迫性障害との共通性が指摘されています。

身体表現性障害には複数の精神疾患が含まれます。

転換性障害

症状は多くの場合、社会的または精神的につらい出来事が引き金になって発症します。

精神的・心理的な葛藤や強いストレスを感じるような出来事がきっかけで失声、視力障害、まひ、振戦、けいれんなどが無意識に起こります。

ストレスや葛藤を、無意識のうちに身体症状へ転換する生理的には正常であるにもかかわらず、腕や脚の麻痺や発作や筋肉の協調運動の障害、皮膚感覚の違和感、痛みに対する感覚欠如など随意運動機能(歩く、立つ、しゃべるなど)と感覚機能(見る、聞くなど)についての症状や欠陥が生じるもの麻痺や失声、盲は治りやすく、振戦や痙攣は治りにくいです。

転換性障害は青年期から成人期初期にかけて起こる傾向にあるが、初回の発症はどの年齢でも起こることがあり、この障害は一般に男性より女性に多いです。

心気症

検査してもどこも悪くないのに自分は重い病気ではないかと強く思い込み、恐怖にとりつかれてしまいます。

その恐怖感は、医学的な評価や保証にもかかわらず持続します。

成人期前期に発症するのが典型であり、男性と女性のどちらにも生じるとわかっています。

慢性の経過をたどる場合があることや気分障害や不安障害パーソナリティ障害と合併することもあると言われています。

身体表現性障害のメカニズムははっきり分かっていないのですが、心理的な問題が病気へのこだわりや恐怖といった形で表現されているのではないかと考えられています。

治療法は?

精神科的な治療としては、

薬物療法抗うつ薬や抗不安薬の使用が有効な場合があります。

認知行動療法

症状が悪くなるきっかけや状況、逆に症状が良くなる因子を明確にし、症状が軽くなるような行動を促していきます。

精神療法

症状の原因となりうるストレスについて、その対処を相談することが症状のコントロールに有効です。

身体表現性障害は、痛みや吐き気、しびれなどの自覚的な何らかの身体症状があり、日常生活が妨げられており、自分でその症状をコントロールできないと考えている病態を指しています。

ブリケ症候群、ヒステリー、心因性疼痛と呼ばれることもあり、おそらく不安に結びついているものとされています。

身体表現性障害チェックリスト

  • ストレス等の理由により、身体症状(声が出ない、歩けないなど)が現れる
  • 身体的原因が見当たらないが、頭部、胸部、背中、腹部などの場所に痛みがある
  • 重大な病気にかかっているのではないかと思い込む
  • 自分の顔や身体が醜い、みっともない強く思い込み、生活に問題を来たす
  • 頭痛、吐き気、生理不順、下痢などのいろいろな身体症状が同時に見られる

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