リス太のビジネスマナー講座 ~社員教育を受ければ仕事は問題なくできる?~

前回までの内容はコチラ!

ねえリス太君、入社したら、社員教育を受けられるんだよね?
うん、そうだね。仕事で必要な能力や知識を身に着けるために教育を受けることになるよ。
それじゃあ、自分で何をするか考えなくても、教えてもらえるから安心だね!
ちょっと待って! 残念だけど、そういうわけにはいかないんだ。
あれっ?そうなの?

 

一人前になるには、社員教育だけではNG!

社員教育には色々と種類があるけど、多くの場合は集合訓練、あるいはOJT(On The Job training 職場内訓練)と呼ばれる教育訓練が使われているんだ。
OJTっていうと、実際の仕事を通じて必要な技術や知識を身に着けていくっていう方法だね。
そうそう。だけど、これらの教育だけでは、「仕事ができる」ようになるとは言えないんだ。
ええっ? 仕事のやり方について教わっているのに、何が足りないの?
もちろん、必要なことは教えてもらえるよ。
でも、「仕事ができる」っていうのは、どういうことを意味するんだっけ?
ええと、できるだけ早く仕事を覚えたり、仕事の幅を広げていくこと・・・だったよね?
その通り。そしてそのためには、自分で少しでも早く仕事を覚えるための工夫をしたり、努力したりする必要があるんだ。
実際の業務を体験する中で、失敗も成功も経験として積み上げていくことで一人前を目指していかないといけないんだね。
実際に業務を覚えてできるようになるのには、どれくらいの時間がかかるのかな?
そうだね。目の前の業務に慣れるのに半年から1年。
一つの専門業務に関して一人前と言えるようになるには2~3年はかかるんじゃないかな。
そんなに! それは確かに、自分で努力をするかどうかで差がつきそうだね。
障害を持っている人は、入社してからしばらくの間、自分に与えられた仕事をこなすだけで精一杯になってしまうよね。
そうだね。教わったことを覚えて、それを実行する以外のことにはなかなか目を向けられないかも。
そんな中で、他の同期の仲間に目を向けるのは難しいかもしれないけど、周りを見渡すことができたら、きっと独自の努力をしている人がいるんじゃないかな?
例えば、どんなことができるんだろう?
そうだね、一例としては、業務時間内に自分用のマニュアルを作る、なんていうのもいいかもしれないね。
なるほど。ただ教わるんじゃなくて、それを自分なりにまとめたり、実際にやってみてわかったことなどをまとめていけば役に立つね。
そうそう。会社では、仕事のできる人はどんどん新しい仕事を任されていくんだ。
そっか。現在与えられている仕事がをできるようになれば終わりってわけじゃないんだね。
常に自分のできることを増やしていくための努力を積んで、「仕事ができる」ようになることを目指そう!

 

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