リス太のビジネスマナー講座 ~曖昧な言葉編 受付で立っていればいい/そのうちでいいから~

前回までの内容はコチラ!

曖昧な言葉シリーズ、第3弾!
待ってました!
今日1つ目の言葉は、「受付で立っていればいいから」だよ!
立っていれば・・・?それなら、言われた通りただ受付にいればいいんじゃないの?
それがそうじゃあないんだよ。早速説明していくよ!

受付で立っていればいいから

じゃあまず、どんなときに「受付で立っていればいい」と言われるのか考えてみようか。
きっと、いつもは受付にいるわけじゃないんだよね?
そうだね、イベントなどの催事で、受付に欠員が出てしまったので、臨時に受付係を任せたい時に使うフレーズだと言えるかな。
うーん、そう考えると、忙しい中で何もせずに立っているってわけにはいかなそうかも?
そうそう、受付で何らかの役割があって、その担当作業に従事してほしい、という意味での発言だろうね。
でも、それならなんで、「立っていればいい」なんて言い方をするんだろう?
それは、依頼する人には「難しい手続きや作業をしてほしいというわけではない」という意識があるからだよ。
それじゃあ、任される仕事は簡単なものなんだね。良かった!安心したよ。
おっと、そう考えるのはまだ早いかもしれないよ。
えっ?そうなの?
依頼する人にとっては簡単に思える作業でも、頼まれた本人にとっては実は困難な場合もあるからね。
あ、そうか。受付での業務なんてやったことがないわけだから、未経験の仕事になるもんね。
そうそう。それに、来場者の参加確認を取る受付業務だけじゃなくて、接客や案内役も兼ねたコミュニケーションスキルが要求される仕事の可能性もあるよ。
それはちょっと困るかも・・・
「立っているだけ」と言われても仕事は仕事!手は抜かず、しっかりとこなすことが求められるんだ。
うう、僕にできるのかな? 自信がなくなってきたよ。
仕事を引き受ける前に、実際に何をするのか、覚えておくことは何か、聞いておくようにすれば大丈夫!
自分で対応しきれないことが起きた時のことも考えて、担当者と連絡先も聞いておこうっと

この仕事はそのうちでいいから

さて、次の言葉は、「この仕事はそのうちでいいから」だよ!
そのうちって一体いつ!? うーん、これは難しいかも。
このフレーズは、依頼する人にとっては、急いでいるわけではないけれどいつかは終わらせないといけないっていうような、優先度の低い仕事に関する依頼だよ。
うーん、でも、期限がないわけではないんだよね?
そうだね。いつから始めて、いつ完成させないといけないのかわからない表現だから、指示を受けた人は不安になるかもしれない。
日程が決まっていないと優先度もつけられないから、他の業務との配分調整ができるかも心配だよ。
こんな依頼を受けたら、必ず「期限」と「分量」を確認して、現在自分が抱えている仕事の状況を説明し、スケジュール調整の相談を持ち掛けるようにしよう!
もし、期限が曖昧だったらどうすればいいの?
そんな時は、「〇月×日までにできていればよろしいですか?」なんていうふうにこちらから期限の仮指定をしてしまおう!
そっか、そうすれば、おおよその目安ができてスケジュールを組みやすくなるね!
他にも、「いつでもいいから空いているときにやって」「暇な時にやって」なんてフレーズも似た意味だよ。
「いつでもって本当にいつでもいいの?」「スケジュールは詰まっているし、暇なときなんてないよ」なんて考えてしまいそうだけど、こんな時も期限を確認してスケジュールの相談をすればいいんだね。

 

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