自己分析講座「新しいスキーマを探す」

新聞読解「日仏、重なるオマーンルート」

以下、記事の要約です。

日産自動車側から巨額資金が支出された「オマーンルート」の捜査で、
東京地検特捜部はカルロス・ゴーン元会長(65)の4度目の逮捕に踏み切った。
元会長側への資金還流先の口座を特定したことが決め手になった。
仏ルノーでも同様の不正疑惑が浮上。ゴーン元会長は自身の潔白を主張し続けているが、
国内外で包囲網は狭まってきている。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 複数の会社をまたにかけて資金のたらい回しをしていたとは驚きでした。
  • 今後の記者会見で何を言うかは興味になります。
  • どうしてそこまでお金がほしいのだろうか気になった。
  • 事件の裏にはまだ隠れているものがありそうだ。

ゴーン氏について、多くの情報が入ってきていますね。
今後の会見や動向が気になるところです!

自己分析講座

高田馬場にある就労移行支援事業所のリスタートでは、金曜午後は2グループに分かれて自己分析講座をやっています。

今回の講座では、これまでのプログラムで探してきた自分を苦しめている根本的な考え方・・・「スキーマ」に代わる、新たなスキーマを探しました。

スキーマは「なくす」のではなく「書き換える」

スキーマによって、自分を苦しめてしまっている・・・と聞くと、このスキーマをなくせば良いと思うかもしれません。

しかし、スキーマとは色々な事柄に対してどのように受け取るのかの指標であり、なくせるようなものではありません。

そもそも、スキーマそのものは、悪いものとは限りません。

現実に起きたことよりも悪く認知することに繋がる「非適応的な」スキーマは持っていたくないものですが、起きたことをそのまま、ありのままに受け入れるのに繋がる考え方もまたスキーマなのです。

そこで、持っているスキーマをなくそうと努力するのではなく、自分を傷つけることのない、新たなスキーマを見つけ出すことを目標にしてみましょう。

新しいスキーマの探し方

新しいスキーマを見つけ出すために、元々のスキーマに含まれる以下の部分に注目してみてください。

① 「非現実的な部分」や「明確な基準がない決めつけ」が含まれていないか
② 過去の経験の中にスキーマと矛盾することはないか
③ そのスキーマが持つメリットは何か? デメリットは何か?

これらのポイントに注目し、元々のスキーマが持つメリットは残したまま、デメリットがなくなるようなスキーマを新たに作ってみてください。

例1:「人はみんな私を攻撃し、虐待してくる」

② 攻撃してこない人もいた。

③ メリット:自分の身を守ることができる。 
 デメリット:誰のことも信用できない。

新しいスキーマ:時には自分を攻撃してくる人もいるかもしれず、誰にでも心を開くことは難しいが、信頼できる人もおり、人を頼るのは悪いことではない。

例2:「人の役に立たない自分には価値がない」

② どれくらい役に立っていれば価値が生まれるのか。
 誰かのために行動していない間はみんな無価値なのか。

③ メリット:自分の身を守ることができる。 
 デメリット:誰のことも信用できない。

新しいスキーマ:人の役に立つのは良いことだが、自分の価値は他者の評価によって決まるものではない。自分は自分のために生きて良い。

例3:「失敗は許されない」

① まったく失敗しない人はいない

② 自分が1つ失敗しても、問題なく物事が進んだこともある。

③ メリット:失敗を減らすために努力することができる。上手くいけば良い結果を残せる。
  デメリット:失敗してしまうと大きく動揺する。チャレンジすることができない。

新しいスキーマ:失敗しないようにすることは悪いことではないし、上手くいくに越したことはないが、まったく失敗を起こさないのは現実的ではないし、すべてが成功していなくても問題ないこともある。

 

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