連鎖する家庭内の暴力行為、DVについて

連鎖する家庭内の暴力行為

子から親への暴力だけじゃない「家庭内」の暴力行為

DVとは、ドメスティック・バイオレンスの略で、日本語に略すと「家庭内暴力」だよ。
家庭内暴力っていうと、身体的暴行とか、虐待とかだよね。
そう。身体的暴行、経済的・心理的攻撃、性的強要、など、暴力行為も様々あるよ。
身近な人からの暴力って、心に大きな傷を残してしまうんだよね。。。
そうなんだ。両親からのDVによってPTSDの症状が現れたり、うつや人格障害などの、精神疾患を患ってしまったりするんだ。
DV被害を受けていたら、早めに解決したいね。。。

家庭内暴力とデートDV

日本では、子供から親への暴力を「家庭内暴力」と呼んでいたんだ。
でも、「家庭内」っていうと、親から子、子から親、兄弟間などでも、暴力・虐待は起こりうることなんじゃない?
そう。古いイメージの「家庭内暴力」と区別するために、親しい男女間の暴力を「DV」と呼ぶようになったんだ。
なるほど、そういう経緯があったんだね。
また、結婚していなくても、恋人同士の暴力行為は「デートDV」とも呼ばれているよ。

20%を超えている!DV被害

内閣府の調査によると、配偶者から身体的な暴力を受けたことがある人は、男性で13.8%、女性では26.7%にもなるんだ。
女性のほうが多いんだね。。。
そうなんだ。また、妊娠中のDV被害もとても問題。全体の14%以上の妊産婦にDV被害のリスクが考えられていて、特に10代妊産婦の被害が際立って高いんだ。
暴力行為だけじゃなく、精神的な攻撃で、お腹の中にいる子供にも被害がありそうだ。。。
うん。妊娠中にDV被害を受けると、早産、胎児仮死、出産時低体重など、出産時のリスクも高まってしまうんだ。。。
DVって、日本だけの問題なの?
ううん、世界各国で起きているよ。WHOの調査では、配偶者・パートナーから身体的暴力を受けたことがある女性は20-40%にものぼるよ。

どうして傷つけてしまうの?

暴力、虐待の原因となっているのは、劣等感や、捨てられるのではないかという「不安」がもとになっていることが多いんだ。
もともと持っている劣等感や不安が、ストレスや怒り、酒などが引き金になって、爆発したり、告白できなかったりということにつながるんだね。。。
そう。だから、DVはどんな環境、家庭でも起きうるんだ。

悪化と連鎖

DVって、どんどん悪化してしまう、っていうイメージがあるよ。
そうだね。その傾向は確かにあって、家庭内という閉鎖的な場所だから、見つかりにくいということもあるんだ。
たしかに、見つからず長期化、とういことは考えられるよね。。。
また、DVを受けた子供は、親から巣立った後に自分で家庭をもったときに暴力をふるってしまいやすい、という傾向があるよ。
連鎖してしまう、ということだね。。。
そうなんだ。また、繰り返されるDVによって、隷属関係、自己犠牲的な対人観ができてしまっていることが多いんだ。
なるほど。。。被害者が告白・相談できなかったり、助言をもらっても実行できなかったり、ということにつながるんだね。。。

DVを解決するには

身体的暴行、性的強要、経済的・心理的攻撃。。。DVは暴力だけじゃないんだったね。
うん。家庭内暴力といっても、子から親だけではなく、親から子、兄弟、夫婦間などでも起こりうるんだよね。
そう。閉鎖的な場所であること、隷属関係ができてしまっていることから、相談することや発見も難しいんだ。
身近な人からの抑圧は、精神的負荷が大きいね。。。
うん。次回は、相手が負担だと思ってしまう可能性のある行為を見てみるよ。はやめの発見につなげたいね。

 

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