リス太のコミュニケーション講座～「共感する」って具体的には？～
聞いてよ、今日は仕事で上司が僕の陰口言っているの聞いちゃったんだ
ふむふむ、前に言っていた重箱の隅をつつくように帳簿を指摘してくる人？
そう、僕がミスばっかりしていることを言っていたよ
この間調べてみたんだけど、Ｋくんが使っている帳簿のソフトって新しいし難しいから、細かくチェックするのも大変そうだと思った。それで、聞いてどう思ったの？
すごく嫌な気持ちになったんだ、あと悲しくなった…
そうかぁ、それは嫌な気持ちになるよね。僕も悲しいよ…
うう、そう言ってもらえると安心できるなぁ…
今僕の返し方は共感の方法を用いて行ったものだよ。Ｋくんにも教えてあげるよ
「共感する」を体現する３つのテクニック
共感の方法を用いていたとは…気づかなかったなぁ
ふっふっふ、ひとつずつ紹介するね
方法①：相手に関心を持つ
- 「それでどう思ったの？」
質問されると、自分の話をちゃんと聞いてくれている感じがするよね
そうそう、相手の話に関心を向けて聞くことで、質問が自然に湧いてくるんだ
方法②：相手の気持ちを想像する
- 「そうかぁ、それは嫌な気持ちになるよね。僕も悲しいよ…」
「貴方と同じ気持ちだよ」っていう言葉は、端的に共感を表しているように思う
もっと言うと、相手が使った言葉を用いるというのも大事だよ。例えば今回でいうと、Ｋくんが「嫌な気持ちになった」「悲しい」と言っていたから、そのまま「嫌な気持ちになった」「悲しい」という言葉を僕も使ってみたんだ。
なるほど、ちゃんと相手の話を聞いて言葉を拾おう。
方法③：調べて理解する
- 「この間調べてみたんだけど、Ｋくんが使っている帳簿のソフトって新しいし難しいから、細かくチェックするのも大変そうだと思った。」
相手の気持ちが想像しきれない時ってあるでしょう？
うん、想像してみても考えが的外れだったりすることもあるよね
そんな時は、予め調べられる内容であれば、調べてみるといいよ。もしくは、「何だろうそれ、知らない」と言って、その場で調べてみてもいいかもしれないね。
今はスマホで何でも調べられるから便利だよね
そうそう、大事なのは「知ろうとしている」ことを伝えること！真摯な姿勢を伝えよう
まとめ：「共感したい」という思いと共にテクニックを使ってみよう
最後に一番大切なことだけども
うん
今日紹介したのはあくまで「方法」であって、一番根底に持っていなければならないのは「相手に共感したい」という気持ちだよ
共感してないのにされたふりされても、嬉しくないよね…
でも、逆に言えば、気持ちと共にテクニックを使えば、共感する気持ちはぐっと伝わりやすくなるよ。がんばれ、Ｋくん！
