リス太のコミュニケーション講座~関係構築のチャンス!DESC法での怒りの伝え方~
怒ってるときって自分の主張を相手にドーンと投げがちだよね
そうだね、「なんでそんな言い方するんだよ?!」とか喧嘩が始まったりするよね
攻撃するつもりはなくても攻撃したみたいになってしまうこの状態…どうすればいいんだろう?
怒りを相手にどうやって伝えるかを考えてみるといいかもしれないね。DESC法って知ってる?
なんだろう、聞いたことないなー
怒りを感じた時に建設的な意見として相手に対して主張するときに役立つ表現方法だよ。使えるようになると、喧嘩になりがちな場面を、相手との関係つくっていく場面に変えることができるんだ。
関係構築のチャンス!DESC法での怒りの伝え方
DESC法とは?
DESCは「Describe」「Explain」「Suggest」「Choose」の頭文字を取っているよ。DESC法はこの4つを段階的に辿って怒りを表現することを指すんだ。
そもそもDESC法って何?っていうところから説明するね
お願いします!
★DESC法とは?
1. | 【Describe】:客観的に状況を描写する 第三者が見ても「確かにそうだ!」と頷ける事実だけを伝える。 |
2. | 【Explain】:「私は」から始まるメッセージで、気持ちと考えを表現 「私は○○と感じている」「私は○○と考えた」というメッセージの伝え方をする |
3. | 【Suggest】:解決案を提案型で示す 解決案は具体的かつ実現可能に。そして指示や命令など意見を押しつけるのではなく、提案する。 |
4. | 【Choose】:相手に選んでもらう 相手に提案を拒否された場合でも構わないように代替案を用意しておき、相手に選んでもらう。 |
DESC法で印象はどう変わるか
4つの段階があるんだね。DESC法が使えるようになると、何が変わるんだろう?
実際の場面でその違いを見てみよう。今回は「いつも業務終了間際に突然仕事を任せてくる」場面で、相手にどんな風に怒りを伝えるかを比べてみよう。どんな印象の違いがあるかな?
★比べてみよう!
① | 「何でいつもいつも直前に仕事を任せてくるんですか!いっつも僕に押しつけてくるじゃないですか。たまったもんじゃないですよ!!」 |
② | 「わかりましたよ、やりますよ。僕が頼みやすいからなんですよね。気にしないでください。」 |
③ | 「今は業務時間終了間際です。私は夜予定があるため、残業しないで帰社しようと考えています。この仕事は急ぎでは無いので、明日取り組みたいのですが、どうでしょう。もしくは、○○さんが今日は予定がないと言っていたので、お願いしてもらえませんか。」 |
①は完全に怒りをぶつけてしまっているよね。
けんか腰の印象を受けるよね。じゃあぶつけていない②はどうだろう?
②は確かにぶつけていないけれども、自分で抱え込んでいる印象を受けて、良い印象ないよね。
そうだね。②も「不満があるなら言いなさいよ!」と喧嘩になりそう。
③はDESC法で怒りを説明したものだね。悪い印象を感じないね。
そうだね、自分の感じていることを客観的に伝えているし、相手に提案する形で意見を聞いているから、相互的にやりとりをしている印象を受けるよね
なるほど、自分の主張を伝える時でも、同時に相手がどう感じているかを聞くことで、一方的にぶつけるのでなくコミュニケーションになるうるんだね
まとめ:DESC法は素直に意見を伝えるための手段
DESC法って自分の意見を素直に伝えられていいね
素直に伝えると、どうしても相手に攻撃的になってしまったりしてしまうけれども、建設的に伝えることで良い関係を築くことができるんだ
自分も相手もストレスを感じさせないためにDESC法を身につけていきたいなぁ