就活SST「理由を説明して納得してもらう」

軽作業プログラム

本日の2コマ目では、書類の三つ折りや宛名の糊付けといった、軽作業の訓練を行いました!

軽作業の訓練には、集中力を上げることや業務に必要な流れを把握するといった効果があります。

また、軽作業はどの会社に入っても必ずあるものです。自分がどういう作業の経験があるかを伝えることができれば、面接などでのアピールにつながります。

一定時間集中するということは、なかなかに難しいものです。その中で自分が一体どれくらい達成できたかを確認することが大事です。

リスタートでは、今日何枚の三つ折りをできたか・どれくらい糊付けをできたか(日時・作業内容・達成度)を記録することによって、自分の作業能力や集中力を上げる取り組みをしています。

作業能力だけでなく、今自分がどういう状態かも把握することができます。訓練を通して、自分の作業能力・集中力を伸ばしていきましょう。

就活SST

『し』『じ』で始まるお金で買えないものは?

高田馬場にある就労移行支援事業所、リスタートでは、水曜日に就活SSTをやっています!
今日もいつも通り、アイスブレイクの「朝までそれ正解」で始まりました。

「人徳」「真実」「時間」「幸せ」など様々な答えが出てきました!

なかなか「深い」回答が多く出てきました! 間接的にはお金で変わることもあるかもしれませんが、いくらお金があってもなんでも思い通りとはいかないものですよね。

前回の復習

就労移行支援事業所 リスタートの前回のSSTでは、「主張は押し通さず、相手の話を聞いて提案する」ということについて考えました。

人それぞれ考え方は違うので、時には意見が食い違ってしまうこともあります。

そんなとき、相手の意見を一方的に否定して自分の意見を主張すると、相手も納得しづらいですし、カチンときて口論になってしまう可能性もあります。

そこで、どうしてそのような意見を持っているのか、相手の話をよく聞き、理解するよう努めることで、お互いに納得のいく結論を出しやすくなります。

今回は、同じく相手に納得してもらいたいときの方法として、「理由を伝える」ことの重要性について考えていきます。

理由を説明して納得してもらう

前回、意見が異なる場合には主張を押し通さずに相手の話を聞くことが大事と話しました。

一方で、相手を説得したり、行動を促したりしたいということもあるかと思います。

そのようなときに、相手に納得してもらうために重要なのが、理由を説明することです。

以下の3つの注意を比較し、受けた印象を比べてみてください。

①「帰宅する時は、デスクの上に書類を置かず、引き出しにしまってください」
②「社会人として当たり前のことだから、帰宅する時は、デスクの上に書類を置かず、引き出しにしまってください」
③「帰宅する時は、デスクの上に書類を置かず、引き出しにしまってください。なぜかというと、帰宅後に清掃業者の人が作業をする時に、間違って捨てられてしまうこともあるからです。最悪、機密事項の紛失という事故に繋がって、組織の信頼を失うことになるかもしれません」

①のように、理由の説明がない注意の場合、その重要性が伝わらないために、注意された側はあまり意識を払わない可能性があります。

また、例えば「デスク上に書類を置いておいたほうが翌日便利ではないか」といった考えを持っている場合、納得できずにモヤモヤしてしまうかもしれません。

②の注意は、一見理由を説明しているように見えますが、「社会人として当たり前」という曖昧な表現であり、場合によっては意見の押し付けに感じられてしまうかもしれません。

③のように、どうして必要となるのかを詳細に説明し、さらにその通りにしない場合のリスクを説明すれば、相手も納得しやすくなり、スムーズに受け止めてもらえます。

 

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