不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その23 不安の板挟み~
次から次に不安が出てきてしまう人へ
- 仕事を辞めてしまいたい。
でも、辞めても次の仕事のアテもない。
どうしたものか・・・ - 楽しんでできる仕事を探したいけど、もしかしたら今の仕事の方がラクで稼げるかもしれない・・・
こんな風に、不安の板挟みになってしまっていない?
やめたいけど、やめられない。そんな人の心理とは
不安が次から次に生まれてしまう人とは、どのような人なのでしょうか。
転職したいけど踏み出せないでいる、という場合を考えてみましょう。
- 今の仕事、辞めてしまいたい・・・
- だけど、辞めても次にいい仕事があるとは限らない・・・
- このご時世、働けずに時間を過ごしてしまうかもしれない・・・
- そうするとお金がなくなってしまう・・・
- それは困るから、しばらくは仕事を辞めずに、このまま耐えているべきだろう・・・
スキルアップを目指す、実際に辞めてしまう、求人を探す、といった行動をとらず、頭の中で考えているだけ。
行動して失敗することが怖いから、考えて解決しようとするのですが、実際に行動してみないと成功も失敗もわかりません。
考えても答えがでないことで不安になり、結局は耐えていく方を選んでしまう・・・ということもあるでしょう。
周りとの比較は、被害妄想を生む!?
- 同じクラスだったのに、あいつは順調に出世し、自分のはるか上の年収。
- 同じ学校だった人が、早くに結婚して、幸せそうだ。
こう見ていると、「それに比べて自分は・・・」と落ち込んでしまいますね。
自分と同じ立場だった人が、自分よりもはるかに先にいるように見えて、「自分には何もない」と自分を過小評価していませんか?
周りと比べて自信をなくし、「自分は何がしたいかすらわからない」と、諦めてしまっていませんか?
- そもそも、何がしたいかわかっていたら、その方向に進んで頑張っていたはず。
- だからといって、今からそんな方向を目指すのは遅すぎる。
- せめて、今が楽しければいいのに。
- いま楽しいと思えないのは、何がいけないんだ?
自分にはまだ可能性がある、と無意識に思っているのに、「何がしたいかわからないから」自分は無能だ、今からでは遅い、と首を絞めていきます。
だからせめて今を楽しみたいけど、自分では楽しめると思えない。
楽しめるようなるには、考えているだけでは答えは出ません。
行動をしてみるしか方法はないのですが、「自分は無能だからわからない」と自分を抑え込んでしまいます。
考えすぎて不安になることも
- 辞めてしまいたいけど、他にやりたいことがある、というわけでもない。
- 自分は何がしたいかもわからないから、適職探しもできない。
- どうしたら方向性がわかるのか。
- 何をまずはじめにしたらいいのか。
こんな風に考えれば考えるほど、「わからない自分は無能だ」と自分を責め続けてしまいます。
何から始めたらよいか、考えてもおそらく答えは出ず、堂々巡りです。
そしてまた、「わからない自分は無能」というところへ戻ってきてしまいます。
このループから抜け出すためには、考えるのを一度やめて、小さくてもいいから行動してみることしかないのです。