不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その25 好き・嫌いで生きてみる~
目次
どうして「できない」のか。原因を探る方法
- やったほうがいいと思って、行動をしてみた。だけど目標を達成できない。
- 働かないといけない。だが、なかなか面接が通らない。
- 目標があるから頑張っている。しかし、なかなか到達できない。
これってもどかしい!
本心で違うことを考えていない?
「嫌だ」は足を引っ張り続ける
本心の「嫌だ」という気持ちは、どんなに「やらなくちゃ」と思っていても、行動する足を引っ張ります。
- 進路がなかなか決まらない。
周りは決めているので焦っている。
自分も進学・就職を、早く決めたいと思っているのに。 - なかなか達成できない。
はやく終わらせたいと思っているのに。
こう思っていて目標がなかなか達成できないのは、心のどこかに「やりたくない」という本心があるのではないでしょうか。
本心というのは、悩みの原因に深く関係しているものです。
どうして足を引っ張るのか
では、どうして本心と違う行動をとっているのでしょうか。
- 進路を決めてしまうと、自由に過ごせる時間が減ってしまう。
- 世間の常識、会社の規則に縛られたくない。
- 自信がない。社会人になるなんて怖い。
- 人付き合いが苦手で、続けていく自信がない。
こういった本心に、気づかないフリをしていませんか?
目標達成のための自分のハードルを、見ないふりをしていませんか?
本心に逆らった行動をとっている場合、なかなか目標を達成できないでしょう。
だから、「決まらない」「うまくいかない」ということにしておいたほうが、少し気が楽になるのです。
やらなきゃいけないという思い込みが、悩みに追い打ち
さらに、「やらなきゃ」「世間がそうだから」という条件がある場合、より強く悩みます。
この「やらないといけない」という理論・思考は、「こうしたい」「こうしたくない」という感情を強く押さえつけます。
「縛られたくない」「自由な時間がほしい」という気持ちに気づいてしまうと、理論・思考が「そんなのは甘えだ」「許されない」「わがままは卒業」などと気持ちを抑えようとするのです。
板挟みになる自分
一方、「やりたくないからしない」「やりたいことを選ぶ」と決めている人は、理論・思考に押さえつけられることなく、目標に向かっていくことができます。
自分の気持ち・感情を大切にする、ということです。
しかし、ほとんどの人が「世間」「しなきゃいけない」という思考で、感情を抑え込んでいます。
本心に逆らっているのですから、なかなか達成できないでしょう。
結果「自分は何をやってもダメ」「決められない」と自分を責めることにもつながります。
これが「思考と感情の板挟み」という状態です。
では本心とは何なのか
では、本心とはどんなものでしょうか。
それは、きっと無意識のうちに「こうしたい」「こうしたくない」と望んでいるものでしょう。
好きなことをしたい、好きなようにやりたい、という欲求です。
多くの人の本心は「こうあるべき」「こうすべき」という思考に縛られています。
しかし本心・無意識とはパワーがあるもので、どれだけ思考に押さえつけられようとも、自分が意図しないうちに、無意識が望む方向に進もうとします。
結果、「決まらない」「達成できない」状態になり、「決められなかった」から自由な時間が手に入った、「達成できない」からやりたいことができる、という状況を作り出します。
本心というのは、意図しなくても望みをかなえようとする、パワーがあるものなのです。