不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その31 感じ方が違う時は~
「わかってほしい」と争いになる
- 不快。イライラする。
言葉にして直接言わないと、気が済まない。 - 反論された。
相手もイライラしているようだが、言い争うのは面倒だ。
ただし、それを相手にわかってもらおうとすると、言い争いになるし、どちらが勝ったとしても納得いかないままになっちゃうよ。
自分の感情は正しい。が、押しつけはNG
争いは双方のソン
イライラ・不快を感じた・幸せだと思った。
どの感情も、「そう感じた」ということ自体は間違いではありません。
そう感じる自分自身も間違いではなく、否定すべきものではありません。
しかし、だからといって、自分がそう感じたことを他人に押し付けることはできません。
他人に「わかってもらおう」と思うと、必ず衝突になるのです。
相手と感じ方が違うからといって争ってしまっては、どちらが勝ったとしても納得はいかず、関係が悪化してしまうでしょう。
「合わない」と感じたら、「わかってもらおう」と言い争いにするのではなく、身を引く、という選択肢もあります。
実際、丁寧に断り、その場を離れるというのが、自分の感情も相手の感情も、どちらも否定せずに済むわけです。
争いを望まれたら?
相手が、こちらが身を引くことを許さず反論したり、引き留めてきたりすることもあります。
ここで立ち向かってしまうと、再度自分の感情を否定する要因が生まれてしまいます。
自分が感じた感情を正しい、それは相手とは必ずしも一致するもではないということはお互いに共通です。
争うのではなく、争いから身をひく、ということを考えましょう。
もし自分が勝ったとしても、相手は心から納得してくれることはないでしょう。
相手が勝ったとしても、こちらも納得いきません。
人間関係を大切にするために、身を引くための方法を考えておくのがよいでしょう。
自分を大切にすることで、相手も傷つけずに済むのです。
ケンカの回避方法は「自分を信じること」に尽きる
身をひく、ということを知らない人もいるかもしれません。
「大丈夫だよ」「わかったよ」と言ってしまえばよいのです。
自分の感情、感じ方を否定する必要はありません。
お互いに感情をわかってもらおうと言い争う必要もないのです。
自分の感情を大切にすることができれば、「私だけ我慢している」と妬むこともなくなり、他人の考え方も尊重できます。
そのために、「わかってもらおう」とするのはやめて、身を引くための手段を学んでいくべきなのです。