よく聞く「ロードマップ」って何？　～新しい日常へ移行するために～

先日東京都が発表した社会経済活動再開のための「ロードマップ」を宣言しましたが、皆さんどういったものか知っていますでしょうか。

どういった内容のものなのかをポイントを絞って紹介していきます。

１）ロードマップ5つのポイント
２）休業要請緩和の3つのステップ

ロードマップ5つのポイント

新型コロナウイルスの感染予防をこれまでしてきましたが、ずっと自粛ばかりしていても経済が止まってしまい失業者などが増えてそちらも大問題となってしまいます。

東京都では、感染症防止と経済社会活動の防止を両立させるために、まず以下の5つのポイントを示しました。

①緊急事態宣言下では、外出自粛等の徹底を通じて、感染を最大限抑え込む

緊急事態宣言下では、これまで通り自粛要請を指示するとのことになります。STAY HOMEを原則として、感染を抑え込みます。

②適切なモニタリング等を通じて、慎重にステップを踏み、都民生活や経済社会活動との両立を図る

感染状況や医療提供体制などの観点から指標を用いて常に評価を行っています。2週間単位をベースに状況を評価し、段階的に自粛を緩和していく予定です。

③状況の変化を的確に把握し、必要な場合には「東京アラート」を発動する

感染拡大の兆候を把握した場合には、「東京アラート」を発動し、都民に呼びかけを行います。それでも再要請の目安を上回った場合は、外出規制や休業要請を再び行います。

④今後、発生が予想される「第２波」に対応するため、万全の医療・検査体制を整備する

迅速に検査を受けられる体制を確保し、症状に応じた医療体制を整備します。また、患者の状況を的確に把握し、モニタリングを強化します。

⑤ウイルスとの長い戦いを見据え、暮らしや働く場での感染拡大を防止する習慣=「新しい日常」が定着した社会を構築する

都民や事業者に向けて新しい日常の考え方とそれを支える施策を提示します。

休業要請緩和の3つのステップ

緊急事態宣言後は、段階的に休業要請を緩和していきます。

ステップ0が最初で、ステップ1～ステップ3まで順次緩和していく予定です。

・ステップ0

外出自粛に関しては、8割程度の接触低減を目指したものとなります。クラスター発生源のある施設の利用自粛や他県への移動自粛も挙げられます。

休業要請に関しては、遊興施設、運動・遊技施設、劇場、商業施設等が対象となります。飲食店等は短縮営業（夜８時まで。酒類の提供は夜７時まで）です。

また、イベント開催の自粛や学校の休校もステップ0では求められます。

・ステップ1

ステップ1~ステップ3までの外出自粛に関しては、一緒です。外出時における「新しい日常」の徹底やクラスター発生歴のある施設の徹底した利用自粛、他県への不要不急の移動の自粛（6/18まで）などが挙げられます。

休業要請に関しては、都民の文化的・健康的な生活を維持する上で必要性が高い施設を緩和をすることが求められます。
（例）・博物館、美術館、図書館 →入場制限等を設けることを前提に施設の再開

また、飲食店等で営業時間の一部緩和（夜10時まで）がされます。

下記の規模等のイベントについて開催可能となります。
（屋内）100人以下、かつ収容定員の半分以下（屋外）200人以下

学校もステップ1～ステップ3までは同様に、再開となりますがオンライン学習などを導入し、家庭学習との組み合わせが推奨されます。

・ステップ2

クラスター発生歴がなく、３つの密が重なりにくい施設を緩和します。
（例）・劇場等 →入場制限や座席間隔の留意を前提に施設の再開

飲食店等は、営業時間の一部緩和（夜10時まで）となっていきます。

下記の規模等のイベントについて開催可能となります。
（屋内）100人以下、かつ収容定員の半分以下（屋外）200人以下

・ステップ3

クラスター発生歴があるか、またはリスクの高い施設を除き、入場制限等を前提として全ての施設を再開します。

飲食店等は営業時間の一部緩和（夜12時まで）がされます。

6/19以降、下記の規模等のイベントについて開催可能となります。
（屋内）1,000人以下、かつ収容定員の半分以下（屋外）1,000人以下
7/10以降：（屋内）5,000人以下、かつ収容定員の半分以下（屋外）5,000人以下
感染状況を見つつ、8/1以降を目途：（屋内）収容定員の半分以下