コロナの状況は何を見ればいい?~東京都の新たなモニタリング指標~

東京都は、新型コロナウイルスの「次の波」への警戒を強化していくために、新たなモニタリング指標を発表しました。

新しい指標も加えられているので、どういう数値に注意する必要があるのか、紹介していきます。

1)新しいモニタリング指標
2)変更のポイント

新しいモニタリング指標

モニタリング指標は大きく下記2つに整理されました。

①感染状況
②医療提供体制

①感染状況について

感染状況については、元々ある「新規感染者数」に加えて、新たに「救急相談センターへの発熱相談件数」「感染経路不明者」を追加しました。

発熱の相談件数は市中感染の状況を把握ためで、感染経路不明者は実際にその地域にいる感染者数を反映していると思われると専門家が判断したからとなります。

②医療提供体制について

医療提供体制については、「検査の陽性率」「入院患者数」「重症患者数」に加えて、新たに「東京ルール適用件数」を追加しました。

「東京ルール適用件数」とは、救急搬送のたらい回しなどの状況を把握するための指標です。

医療体制の逼迫度合いを把握するのにも使われます。

具体的には、救急患者の搬送先を見つけるのに時間を要した件数となります。

変更のポイント

変更のポイントは、医療状況体制を重要視すること各項目で具体的な数値基準を設けないということです。

これは、必要な警戒をしながら感染拡大の防止しながら、経済社会活動を回していくことが重要だからです。

休業要請などを簡単にしてしまうと、コロナとは言え経済の状況がどんどんと悪くなっていき、取り返しのつかない事態になってしまいます。

なので、現状医療体制状況が確保されているとして、新たな休業要請はしないということが原則になります。

今後も新たな指標を観察しつつ、専門家の意見を聞きながら都度警戒を呼び掛けていく方針です。

まとめ

東京都の感染者数がまた増えてきました。

休業要請などをしない方向性で進めていくとのことですが、要警戒であることには変わりません。

新しい指標をチェックしつつ、自分にできることを徹底していきましょう。

手洗い・うがい・消毒・三密の回避。全て継続していくことが大事です。

自分のために、周囲のために、そして社会全体のために感染症対策をしながら自身の生活や仕事、活動をしていきましょう。