認知行動療法講座

前回は、古いスキーマと決別し、新しいスキーマを受け入れていくために役立つ、ポジティブ・データ・ログについてご紹介しました。
今回からは、改めて認知行動療法の基礎から復習していきます。
認知行動療法とは
「なんだかずっと落ち込んでいる」
「一度ネガティブなことを考えると、ぐるぐる思考が止まらない」
このようなときには、認知行動療法が役に立つかもしれません。
認知行動療法とは、「ものの受け取り方(認知)」と「そのときの行動」に働きかけて、気持ちやストレスを和らげていくアプローチです。
私たちは、何か出来事が起きたときに、無意識に自分なりの「捉え方(認知)」をしています。
例えば、「友達にLineを送ったのに返信が来ない」という出来事があったとします。
- パターンA(落ち込みやすい考え方)
- 捉え方:「嫌われたのかもしれない…」
- 感情:不安、悲しい
- 行動:スマホを何度も見て落ち込み、何も手に付かなくなる
- パターンB(気持ちがラクな考え方)
- 捉え方:「仕事や勉強で忙しいのかな」
- 感情:穏やか
- 行動:気にせず自分の好きなことをして過ごす
このように、「起きた出来事」そのものではなく、「どう捉えたか(認知)」によって、生まれる感情やそのあとの行動が大きく変わるのです。
悲しい気持ちのとき、直接その気持ちをコントロールして楽しい気分になる、なんていうことは不可能です。
しかし、頭の中でどう考えるか、そしてどのような行動を取るかの2つについては、自分の意思でコントロールすることができます。
認知行動療法では、まず考え方を見直し、その後行動によって新しい考え方を試すことによって、徐々に自分の中にある思い込みを見直していきます。
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