紹介!コミュニケーションのテクニック ⑳ ~熱意の伝わる話し方~
紹介!コミュニケーションのテクニック
就労移行支援事業所 リスタート では、毎週月曜日にワークショップを、火曜日にはコミュニケーションプログラムをやっています。
これらは、社会で生きていく上で避けて通れない「対人関係」を円滑にするため、「コミュニケーションに慣れる」ことを目的としたプログラムです。
ここでは、良好な人間関係を築いていくために気を付けたいコミュニケーションのテクニックを紹介していきます。
熱意の伝わる話し方① 台本をそのまま読み上げない
今回は、人前で話をするときに、相手に熱意を伝えるにはどうすればいいか、考えていきたいと思います。
スピーチやプレゼンなど、事前に準備をして人前で話すという機会があった際に、一言一句まで詳細に台本を書きあげておき、当日はその通りに話そうとしてはいませんでしょうか。
このように台本を暗唱して話す方法だと、「間違えないで読むこと」に意識が向いてしまうため、「伝わるように話す」という本来の目的が置き去りになってしまいます。
SSTなどのプログラムでもお伝えしてきたことですが、人は「話の内容」よりも「話し方」から伝わるメッセージに注目します。
頑張って準備をして、良い内容を作っていたとしても、それが「必死に思い出しながら間違えないように気を付けている」話し方だと、聞き手の心にはあまり響きません。
伝わるように話すためには、話す内容のうち、キーワードとなる部分だけをピックアップしてメモしておくことが有効です。
キーワードだけ書いたメモを見ながら話すことができるように練習しておくことで、一字一句同じ言葉で紡ごうとするのではなく、そのキーワードについて伝えるための文章をその場で組み立てることができるようになります。
こうすれば、自分の言葉で要点をしっかりと伝えることができるようになり、聞き手にも伝わりやすくなるでしょう。
ちなみにこれは、面接の場でも同じことが言えます。
面接官に聞かれる質問を想定し、それらに対して用意した文章をそのまま読み上げるのでは、「準備してきたのだな」という印象が強く、あまり良い印象にならばい場合があります。
また、いざ用意した通りに話せなかったときには強い不安を感じるために、自分自身の精神的にも追い込まれてしまうことがあります。
伝えたいキーワードを決めておき、質問の内容に合わせて伝え方を変え、その場で組み立てられるようにしておきましょう。
熱意の伝わる話し方② 話に抑揚をつける
話に抑揚がないと、例え内容自体が面白いものであったとしても、聞き手の眠気を誘ってしまうものです。
また、単調な話はどこが大事なポイントなのかがわかりづらく、中々内容も理解しづらくなるのです。
以下のように話にメリハリをつけることを意識してみてください。
〇強調したいとき
・ゆっくり話す
・繰り返し話す
・大きな声にする
〇大事なポイント
・話す前に間を置く
・「○○について知っていますか?」というように呼び掛ける
・「ここが大事なポイントです」などと伝える