認知行動療法講座「自分のコラムをつくる」
新聞読解「航空生き残り時間との戦い」
以下、記事の要約です。
新型コロナウィルスの感染拡大で航空業界の需要減が続いている。
国内線は回復傾向にあるが国際線は稼働が8割減と不振が続く。
手元の資金の流出が続き雇用のつなぎ留めにも限界が出てきた。
賃金カットで年収は7割程度に落ち込んでしまっている。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 航空業界への就職は不安だ。
- 国際線は当分需要が見込めなさそう。
- 飛行機のソーシャルディスタンスを守るのは大変だ。
- 資金繰りが見通しが立たない。
今後、公的支援の必要もありそうですね!
認知行動療法講座
今日は、利用者さん1人1人に、実際に自分のコラムを作成してもらいました。
自分のコラム
これまでは、サンプルを使ってコラム法の作り方や認知の歪みの探し方を練習してきました。
今回はついに、自分自身のコラムを作成していきます。
この記事では、自分自身のことについてコラム法を用いて考えるときの注意点をまとめました!
①状況はできる限り具体的に!
第1のコラムには状況を記入しますが、このとき、できる限り具体的に書くようにしてください。
どのような状態で何が起きたのか、そこには誰がいたのかなど、この場であった”事実”は、後に根拠や反証を作る際に役立ちます。
「どこで」「何を」「誰が」「どのような」「いつ」など、5W1Hを埋めるつもりで書いていくと具体的になります。
②気分と自動思考を区別する
第2のコラムに気分を書いたつもりが、実は自動思考だった、ということが起きる場合があります。
自動思考と気分を区別するためには、気分を1単語で表現することが有効です。
「○○なので○○だった」というように、文章になっていたら、それは自動思考であると考えてください。
「憂うつ」「不安」「怒り」といった、1単語で表現できる気分や感情のみを第2のコラムに書き込んでいきます。
③自動思考をチェックする
自動思考が見つかったら、その中に含まれる認知の歪みを探していきます。
悪い方向に考えてしまうことの原因は、多くの場合、物事の悪い面ばかりを見ていることにあります。
自動思考の内容はひとつの可能性であり、推測でしかないと考えるようにしましょう。
どのような歪みが含まれているかを探しておくことで、後に反証を作る際にも役立ちます。