コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「小さい頃の体験から作られるスキーマ」

コミュニケーションプログラム

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「気になっているニュース」です。

本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。

色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!

  • 「君と世界が終わる日に」の放送が楽しみ
  • 都内でアライグマを見るとは思わなかった
  • ポケモンのイベントに行ってみたい
  • 幸運な人が3月8日放送予定なので気になる

いずれも今後も気になる内容でしたね!

引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!

認知行動療法講座

前回は、JIBT-R質問用紙を使って、自分のスキーマを探しました。

今回は、小さい頃の体験から作られる「早期不適応的スキーマ」を紹介していきます。

小さい頃の体験から作られるスキーマ

考え方のベース、前提となる「スキーマ」は、今に至るまでの様々な体験から作られていきます。

思春期の体験、あるいは成人してからの大きく印象に残るような体験からも形成されていくスキーマですが、実のところ、大部分を作っているのは幼少期の体験です。

生まれたばかりのころにはまだ何も知らなかったのが、幼稚園、保育園に入園するころには考え方の基礎はできており、小学校に入学するころには性格もある程度決まっていますよね。

つまり、それらの間の期間には、それだけ多くの考え方が形成されているのです。

その中に含まれる、持っていると自分にとってマイナスとなってしまうようなスキーマを、「早期不適応的スキーマ」と呼びます。

早期不適応的スキーマが作られる体験は、以下の5つに大別することができます。

「ひとりぼっち・つながれない」スキーマ

幼い頃に、十分な愛情や関心を得られなかったことが、スキーマが作られる原因となります。

頑張っても、自分は愛してもらえない、理解してもらえない、関心をもってもらえない、となれば、そもそも人と関わろうという気持ちが湧いてきません。

また、そう思い込んでしまっているので、周囲の人が好意的な態度を取って来たときには、「裏切るんじゃないか」「裏があるんじゃないか」と不安になってしまいます。

「自信がない・ひとりじゃできない」スキーマ

幼い頃、新しいことに挑戦する体験を十分に詰めなかったことが、スキーマが作られる原因となります。

親が子の失敗を受け入れられずに詰ってしまっていたような場合だけでなく、心配するあまり、あらゆる場面で手助けしてしまったことで作られる場合もあります。

「挑戦を繰り返して成功する」という体験が少ないと、十分な自信を持つことができず、物事に挑戦することを避けるようになってしまいます。

「他者優先」スキーマ

幼い頃に、自由に自分の気持ちを表に出すことができなかったことが、スキーマが作られる原因となります。

弟や妹がいて、「お姉(兄)ちゃんなんだから我慢しなさい」とよく言われていたり、親に精神的な余裕がなく、聞き役に回る必要があったりすると、自分がしたいこと、言いたいことを伝えることができません。

そうすると、常に誰かの役に立っていないと不安を感じるようになり、自分のしたいこと、言いたいことを押し込めるようになってしまいます。

「がんじがらめ」スキーマ

幼い頃に、厳しい規則や目標に縛られていたことが、スキーマが作られる原因となります。

このような状態が続くと、自由にのびのびと過ごしたり、楽しく遊んだりすることが悪いことであるかのように感じられてしまうようになります。

そのため、常に休みなく努力しようとするのですが、結果的には無理が祟り、身体を壊すことになってしまうかもしれません。

「野放し」スキーマ

思っていることを伝えたり、やりたいことをやる自由は大切なものですが、反対にそれらがすべて許されてしまうことも、スキーマが作られる原因となります。

物事の限度や社会的なルール、他者への思いやりといったものは、親との関係の中で学んでいくものです。

それらを適切に身に着けることができなければ、自分の欲求を通すため、周囲の人のことを無視した行動を取るようになってしまい、他者との関係性がうまくいかなくなってしまいます。

 

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