就活SST「ニューススタイルで返答する」
新聞読解「高齢者、いくつから?」
以下記事の要約です。
5月23日に国の経済財政諮問会議が開かれました。
今後の政府の重点課題を示す。「経済財政運営と改革の基本方針」を議論する場です。
この日、民間から参加していた議員が「健康寿命も延びているなかで高齢者の定義を5歳伸ばすことも検討すべき」だなと提案
このテーマについての利用者さんの意見
- 体力面で向上したとしても認知機能が心配
- 制度によって年齢がバラバラなので一概に高齢者とは言い辛い
- 70歳は超えていて自身が高齢者では無いと思う理由が知りたい
- 国はいつまで働かせるのかと思った
今後は高齢者の定義見直しが迫られる日がいずれ来るかもしれませんね!
就活SST
前回は、二段重ねの逆ピラミッドの実践として、浦島太郎を”ニューススタイル”にするとどうなるか、やってみました。
今回は、自分から伝える場面ではなく、質問に返答する際にニューススタイルを用いる方法についてお話します。
ニューススタイルで返答する
自分から何かを伝える「発言」と、質問に答える「返答」には、ある大きな違いがあります。
そのため、「返答」においてもニューススタイルでの話し方は有効なものの、自分からの「発言」とは少し異なる部分があり、注意が必要です。
それは、質問には、必ず返答するべき”本質”がある、ということです。
例えば、以下の質問を見てください。
「格安航空会社が日本でも本格的に運航を始めました。大変な人気だそうですね。
いまはまだ航空機数は多くありませんが、今後、どんどん便数と路線を増やしてゆくと思われます。これは大手の航空会社にとって大変な脅威ではないかと思います。
御社も格安航空会社に出資していることはもちろん理解していますが、大手航空会社として、今後の格安航空会社との厳しい競争の中で、どのようにして利益を確保する計画であるか、その点を教えて下さい。」
この質問に対して、以下のように返答しました。
「いや、格安航空会社の参入を私たちは脅威とは思っていません。むしろ歓迎しています。航空機を利用する方々が大きく増えると考えているからです・・・(以下略)」
上記の返答が、本質に回答できていないことがわかりますでしょうか。
質問者が本当に聞きたかったことは、「利益を確保する計画」であったにもかかわらず、その”背景”であるところの「格安航空会社の参入」について回答してしまっているので、聞かれていることと答えていることがずれてしまっているのです。
また、もう1つの問題として、返答の際は、自分から話すとき以上に聞き手側のバイアスがかかりやすい、というポイントがあります。
なぜなら、質問者はほとんどの場合、どのような回答が返ってくるか、ある程度予想しているからです。
「きっとこのような答えだろうな」という想像が、返答内容に影響し、伝えたことと違った捉え方になってしまう場合があるため、注意してください。