出張講座『オープン就労とは』

出張講座『オープン就労とは』

本日の午後は、グローエージェントより、講師として就労支援エージェントの『宇田川 亮』先生をお招きし、出張講座を開催していただきました。

講座の内容について、一部をご紹介します!

オープン就労とはなにか

オープン就労とは、病気や障がいを就労先に開示し、就職活動・就労をすること。

障がいと付き合いながら働くことができる働き方で、障がい配慮があることが前提となります。

配慮を受けて働くことができるため、障がいと付き合いながら、実利した生活の実現が可能となります。

企業側も、幅広く人材の確保が必要となっており、その中で障がいをお持ちの方への配慮を行うことも一般的になりつつあります。

オープン就労のメリットとデメリット

オープン就労のメリットとしては、以下を挙げることができます。

・大手企業に入社しやすい
⇒従業員数の多い企業ほど、必要とされる障がい者雇用数が増える仕組みのため。

・倍率の高い職種にも応募可能
⇒クローズ就労では倍率の高い求人にも応募可能なケースが多い。

・未経験でも採用される可能性が高い
⇒これまでの経験も重要とはなるが、一般枠での就労と比較して経験の有無を重要視されないケースがある。

・障害の配慮を受けられる
⇒時短勤務や通勤時間の変更等の配慮が受けられるケースが多い。

一方、オープン就労のデメリットとしては、以下が挙がります。

・職種が限られる
⇒営業やコールセンター業務等もあるが、障がいへの配慮も難しいため裏方の仕事が多くなっている。

・給与が低い傾向にある
⇒職務の責任や負担が少ない求人も多く、その分給与が低くなる傾向がある。
また、時短勤務での配慮により稼働時間が少ないという理由もある。

・現状は、キャリアップの機会が少ない
⇒負担増により障がいのコントロールができなくなる可能性もあるため、新しい仕事の幅を広げることは難しい場合がある。

・一般社員と関わりが少ない場合がある
⇒特例子会社では、一般社員が数名しかいない場合もある。

上記のメリット、デメリットも踏まえた上で、自分の希望を明確にして、それを軸に就職先を決めることが大切です。

オープン就労で必要な準備

オープン就労の準備をする上で大切なのは、企業が採用する際に気にすることを知っておくことです。

オープン就労の際、「長期で安定して働くことができるか」という点は必ず確認されることでしょう。

これは、大きく分ければ「障害特性」「症状への対処方法」「配慮事項」の3つに分類ができます。

障害特性

自分の障害特性を詳細に把握できていますか?
症状が出るきっかけや、予兆などはわかっているでしょうか。

症状への対処方法

自分で行える症状への対処方法が確立できていますか?
生活リズムやスケジュールによる対処、必要な休息など、把握できているでしょうか。

配慮事項

就労のため、パフォーマンス維持のために必要な配慮はなにか、理解できていますか?
通勤方法や就労時間、指示出しの方法や環境など、必要な配慮が説明できるでしょうか。

 

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