就活SST「状況や場面に合わせた発言」
新聞読解「一家の食費、月9万円突破」
以下、記事の要約です。
食材費の上昇が食卓の風景を変えている。
総務省の家計調査報告によると3人家族の食費は2024年8月に年末以外で初めて9万円を超え、支出に占める割合が30%を突破した。
このテーマについての利用者さんの意見
- ジャガイモの値段が53%増に驚いた
- 個人でひき肉にするのは大変だと思う
- 海外も同様に高い気がする
- かさ増しも時には必要かもしれない
今後も工夫をして楽しみながら乗り切る必要がありそうですね!
就活SST
前回は、会話を積極的に続けていく方法として、”開かれた質問”についてご紹介しました。
今回は、会話の中で、相手の意図を汲み取る必要のある場面について考えていきます。
状況や場面に合わせた発言
今日は、相手の望みが、言葉の意味そのままではない場合について考えてみましょう。
Aさんはある日、上司から、「急ぎじゃないから適当にやっておいて」という指示を受けました。
しかし、他にも請け負っている仕事があったため、急ぎじゃないのなら、と後回しにしていたところ、後日その仕事が進んでいないことについて起こられてしまいました。
これは、「適当に」という言葉のニュアンスを読み間違えたために起きた問題と言えそうです。
「適当に」という言葉は、詳しく説明するのは負担が大きいようなときに使われることの多い言葉ですが、「何をやっても良い」という意味合いではありません。
決められたルールや手順は守った上で、必要以上に工夫する必要はない、くらいの意味合いだと考えると良いでしょう。
また、「急ぎじゃない」という言葉に関しても、今その場では必要ない、というくらいの意味合いであり、仕事である以上、必ずどこかで必要なタイミングがあるはずです。
この事態を避けるために必要であったのは、実際にはいつまでに必要であったのか、その期限を確認しておくことです。
すぐに取り掛かることができるのであればわざわざ聞く必要もありませんが、他にもやらないといけないことがあって優先順位をつけるのが難しい場合などには、相手が省略していたとしても、いつまでに行えばよいか確認しておいた方が無難です。
「だいたいで良い」「好きにやってくれてよい」などの言葉も、今回の例と近しい意味合いとなります。
他にも、
「受付で立っていてくれれば良い」は、必要以上の対応は求めていないが、受付の仕事はこなしてほしい、という意味
「鏡を見てきて」は、身だしなみに問題があるのでチェックしてきて欲しい、という意味
などなど、言葉のニュアンスと、実際に求めていることが異なる例は多くあるので、注意していきましょう。