出張講座『コミュニケーションのテクニック』

新聞読解「睡眠データ分析 医療機関へ提供」

以下記事の要約です。

睡眠をテーマにしたビジネスが広がっている。

NTTデータは宿泊者の睡眠状態を分析するホテルを開業した。

2025年内に医療機関や企業と連携し、研究や商品開発にデータを生かす仕組みを整える。

このテーマについての利用者さんの意見

  • 睡眠時間も大事だけど睡眠の質も大事だと思った
  • 働きはじめると睡眠時間の確保が難しい
  • 健康診断の中でもデータを集めて欲しい
  • 労働環境が変わると良い

今後はもっと睡眠時間を確保できる社会にして欲しいですね!

出張講座『コミュニケーションのテクニック』

本日の午後は、麻布メンタルクリニックより、講師として公認心理師・臨床心理士の『黒岩 貴』先生をお招きし、出張講座を開催していただきました。

講座の内容について、一部をご紹介します!

相互交流

時間を聞かれ、それに答える。

あいさつをされて、あいさつを返す。

こういった、お互いに影響を及ぼし合うことを「相互交流」と呼びます。

簡単なことのように見えますが、これができているかどうかで、コミュニケーションには大きな影響があります。

一方で、以下のようなやりとりは、「交差交流」と呼びます。

A「今何時ですか?」
B「昨日のご飯は美味しかった?」

A(上司)「そろそろお昼取りなさい」
B(部下)「あなたも取りなさい」

相手が出してきた話題を無視して別の話を始めてしまったり、お互いの関係性を蔑ろにしたりしてしまうと、スムーズなコミュニケーションを阻害してしまいます。

また、以下のようなやり取りは「裏面交流」と呼びます。

A「今、何時?」
B「そろそろお昼の用意をしましょう」

これは、時間を確認したいのではなく、実際にはそろそろ昼食の準備をする時間である、ということを伝えることを目的としています。

他にも、子どもに対して「何時まで遊んでいるの?」と聞いたとしたら、それは時間を聞きたいのではなく、「そろそろ勉強しなさい」といった意味が含まれていると考えられます。

日本においては、特にこの裏面交流が使われやすい傾向にあります。

これは、かつてから日本でははっきりと物を伝えるのは奥ゆかしくない、といった文化があり、直接的でない言い方で意味を解することを貴ばれたためです。

否定の注意

A「これ美味しいね」
B「いや、不味いよ」

このように、相手の発言をすぐに否定してしまっていませんか?

例え、相手と反対の意見を持っていたとしても、それをそのまますぐに伝えてしまっては、会話も途切れますし、相手をがっかりさせてしまいます。

繰り返せば、嫌われてしまう理由になるかもしれません。

A「これ美味しいね」
B「なるほど、少し私の口には合わないかな」

このように、否定したい場合であっても、一度相手の言葉を受け止めるようにしましょう。

他にも、以下のようなやり取りもよくありません。

A「もうすぐ引っ越しで楽しみだね」
B「いやもう準備が大変で面倒だよ」

無意識のうちにこのような言い方をしてしまっていたとしたら、それが相手との溝になっているかもしれません。

「新しい生活ってわくわくするよね。でも、今は準備が色々と面倒なので大変だ」

なんていう風に、一回相手の言葉を受け止めるようにしてください。

ポジティブワード

「ありがとう」「感謝しています」「最高です」「素敵です」「素晴らしい」「美味しい」

などなど、ポジティブなワードを、使っていますか?

これらの言葉を言われたら嬉しい・・・なんていうのは当たり前のことですが、実際にこれらのワードを口にしているかというと、していない方もいるのではないでしょうか。

ネガティブワード

誹謗中傷や人の悪口、暑い寒いなどの不平不満など。

こういったネガティブワードを口に出していませんか?

言っている方はスッキリするかもしれませんが、こういったワードを言われた側は、非常に大きな傷を受けます。

また、直接相手に言ったわけではなくとも、そういったワードを口にしていると、周囲の人間からどんどん悪い印象を持たれてしまいます。

ポジティブとネガティブの違い

よく使われる例として、「コップに水が半分も入っている」と捉えるか「コップに水が半分しか入っていない」と捉えるか、というものがあります。

同じ場面であったとしても、それをポジティブなものと捉えるか、ネガティブなものと捉えるかは自分自身の見方次第です。

様々な場面において、それをネガティブなものと捉えてネガティブなワードを口に出せば周囲から人が離れていき、自分自身どんどん苦しくなっていきます。

しかし、ポジティブなものと捉えてポジティブなワードを口に出せば、周囲との関係性は良くなっていき、自分自身も幸福を感じることができるようになっていくはずです。

 

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