自己分析講座とは
自己分析講座は、自分自身のことを理解し、他者に伝えられるようになることと、活動の妨げとなっている考え方を見つけ、変えていくことの２つを大きな目標とした講座です。
就職活動においては、面接等での受け答えに役立てるだけでなく、自身の向き不向きを知ることでマッチする企業を見つけるためにも重要となります。
また、自分にとってのストレス因を知ることで、そのような事態を避けたり、ストレスにならないような向き合い方を探すことにもつながります。
自分のことを理解して伝えられるようになる
自分自身のことは自分が一番よく知っている・・・かというと、意外とそうでもないものです。
自分が何が得意で、何が苦手なのか。
どういった環境だと力を発揮しやすく、どういった環境だとやりづらいのか。
なんとなくはわかっているつもりでも、深く考えたことはない、という方も多いのではないかと思います。
就職の際には、書類選考や面接などで、自分がどのような人間かを説明していきます。
この時、自分で自分のことをしっかりと理解していないと、発言内容が矛盾してしまったり、深掘りされた時に不明瞭になってしまったりして、中々就職できない、なんてことになってしまいます。
また、自分の障害をオープンにして就職する際には、「障害特性」や「配慮事項」を説明するのも重要なポイント。
検索すれば一般的な症状や対処法についてなどはわかるかもしれませんが、実際に自分がいつ、何に困っているのかは、自分自身にしかわかりません。
そこで、自分の持つ障害の特性を分析し、得意な場面、苦手な場面や、必要とする配慮の内容などについて、プログラム内で探していきます。
プログラム内容の例
・自分をキャラクター化して客観的に分析する
・これまでの人生における幸福度をグラフ化することで、得意なことや苦手なことを知る
・過去の印象に残った出来事から共通する特徴を探す
・他者とコミュニケーションを取る際の得意なポイント、苦手なポイントを把握する
活動の妨げとなっている考え方を変える
今の自分の性格や考え方は、生まれついての物でしょうか。
人の考え方は、遺伝の影響もあると言われている一方で、成長の過程で体験した様々な出来事が影響していると考えられています。
生まれたばかりの赤ん坊の頃から、今の自分と同じ性格や考え方をしていたわけではないはずです。
小学生くらいの頃と、今の自分を比べてみたら、大きく考え方が変わった、なんて人もいるかもしれません。
自己分析講座では、大きく印象に残っている出来事＝自分に強く影響を与えた出来事を分析することで、今の自分の考え方がどのようにして作られたのかを考えていきます。
重要なのは、「考え方は変えることができる」ということです。
例えば、「人前で話すことが苦手」であったとしましょう。
分析してみたところ、そのきっかけは、小さい頃、人前で発表したが上手くいかず、笑われてしまったことにありました。
人前で話すことで自分が傷ついてしまう、という状態を避けるために、人前で話すことを避けるようになっていたのです。
しかし、それが故に、言いたいことがあっても人に伝えることを躊躇ってしまい、思うようにいかないことが増えてきました。
このような時、「人前で話すと酷い目にあう」といった無意識の思い込みに気づき、変えていくことができれば、言いたいことが言えるようになって、今よりも生きやすい自分になることができます。
就労移行支援事業所は就職をサポートする施設ですが、就職は人生のゴールではありません。
長く職場に定着し、ストレスなく働いていくためには、自分に害を与えてしまっている考え方に気づき、修正していくことが役に立ちます。
プログラム内容の例
・幼い頃の家族との思い出から、小さい頃に作った"思い込み"を探す
・自分を否定するのをやめ、自己肯定感を高める方法を知る
・過去の印象深い出来事が自分に与えている影響を分析する
・認知行動療法講座と連携し、自分の考え方を変えていく
リスタートのプログラム
リスタートのプログラムはすべて自由参加です。
その日の体調等に応じて参加を決めることが可能です！
その他のプログラムについても下記記事で見てみてくださいね！
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