うつ病とは?② ~こんなにあるんです! うつ病の分類~

前回からうつ病についてふかーく学んでいます!

前回の記事はコチラ↓

うつ病とは?①~~気持ちの問題?いいえ、うつ病は感情の病気です~

今回はたくさんあるうつ病を分類分けしていきましょう!

質問等は就労移行支援所リスタート高田馬場まで!

第19回 教えて!リス太くん

たくさんあるから

じっくり読んでいこう~

症状の程度や現れ方によるうつ病の分類は

臨床診断に用いられている診断基準に基づいたもので、

以下のように分類されています。

大うつ病性障害(大うつ病)

いわゆる一般的に考えられているうつ病です。

1回のみで完全に回復する場合もありますが、

うつ病の人の半数以上は再発を繰り返す傾向にあります。

再発が繰り返されると症状の期間が長引き、

また、繰り返す期間が短くなる傾向がみられます。

なお、「大うつ病」は「Major Depression」の訳語であり、

『大』はうつ病が重いことを示しているわけではありません。

気分変調性障害(軽症うつ病)

軽いうつ状態が慢性的に続くものをいいます。

うつ病は数カ月から長くて半年ぐらいで回復することが多いのですが、

軽症うつ病の場合は2~3年以上続くことが珍しくありません。

双極性障害(躁うつ病)

躁状態とうつ状態が繰り返されるものをいいます。

うつ状態が現れるという点では同じですが、

うつ病だけの場合と躁うつ病のうつ状態の場合では治療法も異なり、

病態としては違うものと考えられます。

なお、比較的軽い躁とうつが交互に現れるものを気分循環症といいます。

統合失調感情障害

幻覚や妄想などの統合失調症の症状と躁、

またはうつ症状が混在して現れるものをいいます。

躁型とうつ型の2つのタイプがあります。

【大うつ病性障害、気分変調性障害、双極性障害のちがい】

うつ病分類

症状を引き起こす原因によるうつ病の分類では、

心因性うつ病、内因性うつ病、身体因性うつ病の3つに分類されるよ

心因性うつ病

心因性うつ病は精神的な葛藤や心理的なストレスによって引き起こされるうつ病です。

本人の無意識的な精神的葛藤が原因の『神経症性うつ病』

長期間の持続的な心理的ストレスが原因の『疲弊性うつ病』、

突然起こった身内の不幸や大災害などの

特定のストレス体験が原因で起こる『反応性うつ病』の3つに分類されます。

心因性うつ病とは、性格や環境がうつ状態に強く関係している場合です。

抑うつ神経症(神経症性抑うつ)と呼ばれることもあり、

環境の影響が強い場合は反応性うつ病という言葉もあります。

内因性うつ病

内因性うつ病というのは典型的なうつ病であり、

体質や遺伝的な原因によって引き起こされるうつ病と考えられ,

多くは心理的ストレスや喪失体験を契機に発症します。

したがって内因性と心因性の両者を区別することは実際には困難です。

内因性うつ病はさらに症状の発現の仕方によって、

うつ状態と躁状態*が周期的に繰り返される『双極性うつ病(躁うつ病)』、

うつ状態のみが繰り返し起こる『単極性うつ病』、

中年期以降に発症する『退行性うつ病』

の3つに分類されます。

躁状態がある場合は、双極性障害と呼びます。

身体因性うつ病

身体因性うつ病は脳や身体の病気が原因で引き起こされるうつ病です。

アルツハイマー型認知症のような脳の病気など、

脳血管障害や脳腫瘍など脳の病気が原因のものを『器質性うつ病』、

甲状腺機能低下症や糖尿病や消化性潰瘍などの身体の病気が原因のものを『症状性うつ病』といいます。

副腎皮質ステロイドなどの身体の病気を治療する薬によってうつ病が引き起こされる場合もあり、

これも身体因性うつ病の1つとされます。

症状を引き起こす原因によるうつ病の分類

次は、

うつ病の身体症状についてだよ!

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