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第89回 教えて!リス太くん

今日は摂食障害の治療法を見ていくよ!
でもその前に・・・
自分の標準体重(IBM)を知っておこう!
摂食障害の治療
摂食障害は【心の病気】と言われますが、極端なダイエットや偏った食生活、嘔吐や下剤の乱用などでカラダに様々な悪影響を起こしているため身体の治療も非常に大切です。
一般的には、心療内科などで投薬治療や心理カウンセリング療法が行われています。
治療を開始するのにあたり、体重について理解が必要となります。
拒食症の場合では標準体重の60%を下回ると命の危険に関わるほど体重が激減している場合があり、カラダが衰弱し入院して治療が必要な場合もあります。
20kg台の体重は生命の危機状態です。
20kgの体重の人にとって800Kcalは1日に必要なエネルギー量です。
本人の摂取できるエネルギーが 800Kcal以下の場合は入院し治療が必要です。
標準体重(IBW)の計算法

月経に必須の体重(IBW×0.9~0.85)
本症の診断(IBW×0.8)、入院勧告(IBW×0.6~0.7)
社会的基準体重40kg
その他にも栄養失調や嘔吐・下痢に伴う低カリウム症、脱水症状から引き起こされる腎不全など、様々な合併症が考えられます。
そのような重篤な場合は、病院に入院してカラダと心を根本から治療する必要があります。
カウンセリング
自分が置かれた状況をきちんと理解して、摂食障害を引き起こしている心理的な理由は何なのか、心の深い部分を掘り下げていくのが心理カウンセリングの役割です。
カウンセリングは、心地よい面談ばかりではなく、
- ストレスに対する捉え方やストレス対処方法を変える事
- 自分を客観的に、冷静に見ることができない状態になっている事
- 摂食障害を引き起こしやすい生活スタイルになっている事
- やせが不適切な対処行動であることを認知する事
- 摂食障害で捉えていた考え方を断ち切ったりする事
これらのつらい作業も伴います。
その為十分な体力と心理的能力が必要で、一般に、精神科医や心理療法士は、体重が 35~40kgを超えないと本格的な心理療法を行いません。

薬物療法
向精神薬はあくまで対症療法であるため、薬だけで摂食障害が完治できるわけではありません。
ウツ症状や激しい落ちこみ、食べ物に対する執着心を和らげる働きを期待する「抗ウツ薬」
イライラして落ち着かないなど不安な気持ちが引き起こす諸症状に効果がある「抗不安薬」
感情の激しい揺れや衝動的な感情・行動を和らげる働きのある「抗精神病薬」
不眠、入眠障害、夜間の過食に「睡眠導入剤や睡眠薬」
低下した消化機能の改善 に消化酵素・胃排出能改善薬・便秘薬
嘔吐による逆流性食道炎や低K血症 H2ブロッカー
骨粗鬆症の悪化の阻止・乳酸カルシウム・活性型ビタミン・A3ビタミンK2
抗うつ・強迫・SSRI(フルボキサミン、パロキセチン)・SDA(リスペリドン、クエチアピン)・MARTA(オランザピン)など
栄養療法(オーソモレキュラー療法)
詳しい血液検査をおこなって、不足している栄養素を把握して、必要な栄養素、サプリメントを治療レベルで補給することで体内の細胞を本来の正常な状態に整え、薬同様の薬理作用を期待する治療法です。
栄養療法とも、メガビタミン療法とも呼ばれています。
回復の様子を数値で確かめられるため納得しながらできる治療法です。

対人関係療法
対人関係はストレスのいちばんのもと、といっても過言ではないくらい、私たちは対人関係によって心の状態を左右されています。
特定の相手との関係の中で4つの問題領域を検証し、家族やパートナーなど、「重要な他者」との「現在の関係」に焦点を当て相手に期待していることや、相手や自分の期待とのズレを自覚することで問題解決の糸口を探っていきます。
行動療法
摂食障害を招く誤った意識や食生活をトレーニングによって正常な状態に戻し、標準体重まで回復するための治療です。
プログラムは食事や行動範囲に制限がかかるため、主に入院して治療が行われます。
最初に少ない量の食事を1日3食に分けてきちんと食べることから始め、プログラム以外の食品を食べたりしないよう、室内で過ごすよう行動が制限されます。
体重が目標値をクリアしたら、少しずつ食事の量を増やして行動範囲も広げていき、通常の食生活まで戻していきます。
コーピングスキルの向上をはかり、本人が受け取るストレスを減らし、ストレスと感じた場合はそれを食行動の異常や、やせで反応するのではなく、適切な方法で解決する行動パターンを学びます。
家族療法
摂食障害を招いた原因に家族が関わっている際の治療法です。
家族関係で抱える問題やストレスが摂食障害につながっている場合は、家族関係を改善しない限り治療が進みません。
患者本人だけでなく、臨床心理士などの専門家が家族の間に入って話し合いをすることで、解決策を探っていくのが家族療法です。家族の問題として治療します。
集団療法
摂食障害に悩む人の多くは心に孤独や苦しみを抱えたり、対人関係に悩み、自分の殻の中に閉じこもってしまったり1人で悩んで思いつめているケースが多いです。
そのため同じ悩みを持つ患者同士が交流し、気持ちを共有し、励まし合い・情報交換を行うことで、『自分だけが苦しいんじゃない』『自分だけが異常なんじゃない』と確認し、他者の考えを受け入れやすくなって視野を広げることができる効果があり、患者同士が交流し、話し合いを重ねることで心理的な改善をめざす補助的な治療法です。
治療法は色々ありますが、本人と家族や周囲が、問題は食行動の異常でなく心理的問題やコーピングスキルの未熟さであることを理解し、本人が具体的な目的をもつことができ・当面の心理ストレスが無い環境や家庭や職場が安心して療養できる場になることが必要なのではないかと思われます。

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