リス太のビジネスマナー講座 ~自分の特性を客観的に伝える~

前回までの内容はコチラ!

前回までに、自分の持っている障害の特性を自分で把握して、必要に応じて伝えることが重要っていう話をしたよね?
うん。自分に向いていることは何か考えて、活かしていかないとね。
就職活動と切っても切り離せない面接においても、障害の特性を伝えることが大事なんだけど、この時、気を付けないといけないことがあるんだ。
気を付けないといけないこと? うーん、なんだろう?
客観的に自分の特性を理解すること!さっそく説明していくよ!

 

オープンでの面接

障害を持つ人の働き方には、オープンとクローズの2つがあるんだ。これは大丈夫かな?
障害があることを伝えて就職するか、伝えずに就職するかだね?
その通り。オープンでの就労の場合、面談では主に障害について聞かれることになるよ。
障害の種類や説明だね。あとは何かあるかな?
ほとんど必ず聞かれるのが、欲しい配慮はなにかというものだね。
ああ、確かに、聞かれたことがあるよ!
そんな時、K君はどんなふうに答えている?
そうだね、配慮が必要だって答えたら、雇ってもらえないかもしれないと思って、「特に配慮してもらうことはありません」って言ってるかな。
うーん、残念だけど、それはあまりいい答え方ではないかもしれないね。
ええっ?そうなの?
もちろん、まったく配慮が必要ないというのであればそう答えてもいいんだけど・・・K君は、オープンでの就労を選んだんだよね?
まったく配慮が必要ないのなら、クローズにしなかったのはどうして?
あっ・・・そっか。病院に行く必要があったりして、知っておいてもらった方がいいと思ったからオープンにしたんだった。
面接官にもよるけれど、オープンでの面接で配慮は必要ないと答えたら、「この人は本当に自分の特性を理解しているんだろうか?」なんて思われてしまうかもしれないから注意しよう。
自分の特性を理解して、欲しい配慮を具体的に伝えたほうが良い印象になるんだね。
「自己理解が十分にできているので、仕事も確実にこなすことができるだろう」なんていうふうに思ってもらえることを目指そう!

仕事をしていく上で自己理解が大切!

自分の特性を理解することは、自己理解の1つなんだ。
仕事をしていくにあたって、自分の特性がわかっていないと、様々な苦手な状況に対応できなくなってしまうかもしれないよね?
自分の苦手なことが職場や業務に何か影響を与えるかもしれなければ、面接でもちゃんと伝えておかないといけないね。
ただ、自分の特性と合わせて欲しい配慮を具体的に伝えるためには、現実の仕事内容や実際の職場をイメージできていないと難しいかもしれないね。
就職経験があればわかっても、そうじゃないと中々イメージできないかも・・・。
もしも、就職している友人や先輩がいたら、職場の話を聞いてみよう!
こんな時こそ、就労移行支援事業所で他の利用者さんやスタッフにお願いしてみてもいいかもしれないね!

 

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