ワークショップ「良い会社がもつ3つの条件とは?」
目次
新聞読解「iPSと新技術結集 ゲノム編集と併用も」
本日の新聞読解のトピックは、「国際幹細胞学会」についてでした。
以下、記事の要約です。
日本で再生医療の国際会議として知られている、国際幹細胞学会が開かれた。
先端医療を切り開く研究者が参加し、山中伸弥教授も参加している。
最近では、IPS細胞だけでなく様々な技術を総動員する方向が生まれている。
その一つがゲノム編集だ。
iPS細胞にゲノム編集という操作を加えることで、病気の原因となる遺伝子の機能不全を解消できたという。
肝臓の遺伝病患者のiPS細胞をゲノム編集して治療する研究をしているが、ハードルは高いという。
京都大学では、古い建物の地下で細々と研究をしているような現実があり、技術進歩の行方を見据えた柔軟で効率的な支援が求められている。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- もっと支援が増えれば良いなと思った。
- 研究を同一組織で進めているので、日本も総力を挙げるべきだと思った。
- このような技術は、お金とかに縛られず開発していってほしい。
- 研究には時間がかかるんだなと思った。
倫理に問題なく、研究が進んで行けば良いですね。
就活SST
『な』で始まるなんでももらえるなら今欲しいものは?
就労移行支援事業所リスタート講座の前にいつもアイスブレイクを取り入れています。
今日はアイスブレイクとして、「朝までそれ正解」をやりました。
「直木賞」「ナックルボールを投げるスキル」「NASAの最新技術」「夏休み」など様々なものが出てきましたが、
最終的に残ったのは・・・
Aグループ「懐いてくれるゲーム管理者」
今日はAグループの利用者さんがゲーム好きなメンバーだったため、このような答えが選ばれました!
職場での問題に対処する
①傘立ての整頓
図書館に勤務しているあなたが、利用者の傘立てに目をやると、傘の先端が傘立ての外に出て雨水が垂れていたり、傘立て内で傘が半開きになっていることに気づきました。
受付にいる二人の後輩職員にはそれが良く見えるはずですが、整理することに気が回らないようです。
先輩として指導するとしたら、どのようなことを言えば良いでしょうか。
利用者さんの意見
- 受付は図書の貸し出しだけが仕事ではない。乱雑になっていることに気づいたら、気づいたものが整えないといけない。
- 傘立てに限らず、館内の整理整頓などの環境整備は、仕事の基本である。
- 図書館は利用者が気持ちよく利用できるように整然としていなければいけない場所である。
受付だから、貸出業務などだけしていればいいかというと、そういうわけではありません。
環境整備の一環として、普段から周りに目を向け、利用者が気持ちよく利用できる環境づくりをすることが重要です。
②職場での上下関係
Aさんから、「後輩が自分に対して友達感覚で接してくるので困る、どうしたものか」という相談を受けました。
その後輩は、先月中途入社してきたものの、Aさんと年齢が同じで同郷なのだといいます。
この場合、Aさんに助言するとしたらどのように言えば良いでしょうか。
利用者さんの意見
- このまま放っておくと、部署内で上下関係のけじめがつかなくなり、業務に差し支えかねない。
- 年齢が同じでもAさんはBさんの先輩で、またBさんは会社ではまだ新人なのだから、それにふさわしい言動をするようにBさんに話した方が良い。
- 仕事中は、Bさんが友達感覚で接してきても、Aさんは先輩であることを意識した言動を心掛けるのが良い。
友達感覚では職場の秩序が保たれなくなること、友達感覚で接してきてもそれには応じないことなどが助言のポイントとなります。
プライベートであれば、友人としての付き合いも問題ありませんので、その旨を伝えるのも良いでしょう。
ワークショップ「良い会社がもつ3つの条件」
就労移行支援事業所リスタート高田馬場では、月曜日の4コマ目にワークショップを行っています。
ワークショップでは、お題に対する柔軟な発想と、グループ分けされた際の「自分の意見を言う」ことと「他人の意見を聞く」スキルを磨く事を重点においています。
また、司会者は色々な意見を取りまとめるスキルを磨くことができ、発表者は取りまとめた意見を発表する事でプレゼン能力を鍛える事ができます。
今日は、「良い会社がもつ3つの条件とは?」というテーマでした。
今回重要なのは、「良い会社」というものがどのような会社なのかを定義づける事です。
「良い会社」とは、立場によって変わってきてしまうからです。
いつもは、まず自分の意見をまとめてから2チームに分けてグループとしての意見をまとめる形式をとっていますが、今日はグループ分けをせずに全員でホワイトボードを使いながら意見をポンポンと出していき、まとめて発表する形式をとりました。
利用者さんの回答
まずは、「良い会社」の定義を決めるところから始める事をしました。
そこで挙ったのは、誰から見た時に「良い会社」なのか?という事。
- 労働者から見たときの良い会社
- 消費者から見たときの良い会社
- 株主から見たときの良い会社
上記3つの視点から総合的に見た時に「良い会社」である為の要素を洗い出して行きます。
労働者から見たときの良い会社とは
労働者視点からみた良い会社の意見としては、
- 待遇の良さ
- フレックスタイム制などの柔軟さ
- 職場の雰囲気の良さ
- トイレがきれい(設備環境の良さ)
- 安定している事(安心して働ける)
以上の様な事が挙りました。
消費者から見たときの良い会社とは
消費者視点からみた良い会社の意見としては、
- いいサービスを提供している
- 安さやコストパフォーマンスを追求している
- 誠実である
- 安心である
- 信頼されている
株主から見たときの良い会社とは
株主視点からみた良い会社とは、
- 利益をあげている会社
- 安定している会社(安心して経営を任せられる)
- 決算や業績説明などをしっかりする誠実さ
これらの意見があがりました。
ここからは、労働者・消費者・株主視点から見たときの「良い会社」の要素を絞りこんでいく作業に入ります。
このような場合、共通している意見や項目を見つけ出す事が有効になってきます。
まずは、各視点で共通していた意見として、「安心感がある」ということでした。
次に、細かくでた意見を包括するような要素を見つけ出す事で3つの視点からみた「良い会社」の条件を探し出します。
消費者から見た場合の、「いいサービスを提供すること」や労働者から見たときの「待遇の良さ・安定感」などを実現する為には会社として「しっかりと利益をあげる」ことが重要であると結論づけられました。
そして、利益をあげるために必要になってくるのが社員や顧客満足度を高める為の「誠実さ」も重要で、それらすべては資金提供をしてくれている株主にとっても「良い会社」になりうるという結論が出て、これで3つの条件が揃いました。
結論としては、良い会社がもつ3つの条件とは、
- 安心できる
- 利益をしっかりとあげている
- 誠実である
この3つの条件が揃っている会社は「良い会社」であるという結論になりました。
スタッフからのコメント
今回は、いつもと違い、個人個人の意見をまとめてからグループ分けで発表する形式ではなく、それぞれ思いついた意見をポンポンと出して全員でまとめていく形式をとりましたが、慣れていない形式の中、かなり良い雰囲気でロジカルな結論が出せたと思います。
ワークショップの目的は、「他人の意見を聞く事」「自分の意見を言う事」「それらをまとめること」などのスキルを総合的に鍛える事が出来ます。
今後もワークショップでは、テーマによっては今日の様な形式でやっていこうと思います。