リス太のビジネスマナー講座 ~曖昧な言葉編 好きにやって/例のあの件どうなった?~

前回までの内容はコチラ!

まだまだ続くよ!曖昧な言葉シリーズ、第5弾!
曖昧な言葉って、たくさんあるんだね・・・。
そうだね。だからこそ、1つでも多くの言葉について、対処法を覚えていこう!
それで、今日はどんな言葉なの?
まずは、「好きにやってくれていいから」だよ!

好きにやってくれていいから

好きにやっていいんだね? それじゃあ、条件も特にないみたいだし、僕の思うように進めていけば・・・
って、考えて自分の好きなようにやったら、「勝手なことをするな!」なんて怒られてしまうかもしれないね。
ええっ!? 言われた通り、好きにやろうとしただけなのに・・・。
残念だけど、好きにやっていいという言葉は、「許された範囲の中で、自分なりに考えて実行するように」というような意味なんだ。
と、いうことは、周囲に迷惑をかけず、決まりを守りながら目的を達成できるようにしないといけないってこと・・・?
例えば、新商品の企画書を作る仕事で「好きなようにやっていい」と言われたとして、時間も手間もかけたくないからって他の人がすでに考えたものを継ぎはぎして作ったとしたらどう思う?
うう、それは怒られちゃうね。好き勝手やっていいとか、体裁を整えればそれでいいっていうわけではないんだね。
書面上での表現方法を自由にすることはできるかもしれないけれど、それ以外のことはルールやモラルに基づいて行うことが求められるんだよ。
会社のルールやモラルは、職務を遂行するのに必要だからあるんだもんね。それを無視するわけにはいかないね・・・。
ただし、そのルールは明文化されていないことも多くって、時には自分なりによかれと思って実行したことが良くない結果になってしまうこともあるんだ。
ええっ!それじゃあ、どうすればいいの?
その都度どこまでが自分の采配として許されるのかを確認しておくことが大事だよ!
なるほど! 前に出てきた、「適当にやっておいてね」っていう言葉とよく似ているね。

例のあの件、どうなった?

続いては、「例のあの件、どうなった?」なんて聞かれたときの対処法を考えてみよう。
これは職場でよく聞くなあ・・・。「あの件」っていうのが何のことだかわからなくて、いつも困るんだよね。
「例の」「その」など、業務の名前を示さずに抽象的な言葉で表現してその状況を問い合わせる聞き方は、頻繁に使われるので要注意!だよ。
うーん、前後の繋がりからどの業務の事だかイメージできればいいんだけど、どうも戸惑ってしまうんだよね。
こういった場合の「あの件」は、問いかけてきた人と自分の接点となる業務であることをまずは考えよう。
ふむふむ、確かに、お互いに知っている前提で「あの件」っていう表現をしているわけだもんね。
でも、接点になるような業務が色々ある場合はどうすればいいの?
そうしたら、その中で直近の案件か、何らかの事情で関わりが深い案件を思い浮かべてみよう。
関わりが深い案件かあ。例えばどういう感じかな?
そうだね、仕事で複雑な処理があったので先輩や上司に相談して段取りを工夫してもらった仕事だったり、業務進捗が思わしくなくて顧客との調整役として入ってもらったり、あるいは自分が担当している業務の取りまとめ役になっている・・・なんていうのもあるかな。
おお、確かにどれも、業務に大きく関わっているし、その案件を気にするのも当然って感じだね!
こんなふうに言われたときは、まずは関わりのある案件について答えてみよう!
「○○の件ですか?」なんてふうに問い直して、そうであれば状況を説明すればOKだよ。
もしも違ったら?
そうしたら、「申し訳ありません。△△の件ですね」なんて振り直してしまってOK!
うーん、中々どの件の事か当たらなかったらどうしよう・・・。
自信がなかったら、想像しづらいということを丁重に伝えて、どの件か教えてもらっても大丈夫だよ。
必要がある時には配慮をお願いするのも、スムーズに働くためには大切なことだね。

 
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