リス太と学ぶ心の病 ~うつと認知療法~

うつ病っていうのは、発症しやすい人・しにくい人がいるんだけど、違いは何だと思う?
うーん、原因が遺伝があるかもとかストレスとかって教えてもらったけど。。。
そうそう。考え方や、物事の捉え方によって、ストレスを感じやすい場合、うつ病を発症しやすくなったり、再発しやすくなったりするんだ。今回からは、認知療法の考え方を利用して、うつ病になりやすいパターンと、発症・再発を防ぐための捉え方の方向転換を考えていくよ!

 

そもそも認知療法とは?

そもそも認知療法ってどんなもの?
認知療法っていうのは、問題があった当初の感情、最初に浮かんだ考えから、その根拠を探っていくんだ。うつ時やうつ傾向の強い人にはよく「認知のゆがみ」という捉え方のクセがあることも多いから、ここを重点的に分析していくよ。
なるほどなるほど。
考え方のクセに気づいてきたら、「そう考えなかったらどうなっていたか」を検証していくんだ。まずクセに気づくこと。ここから、問題解決をしたり、問題解決能力の向上を目指したりするよ!
どうしてそう考えるのか探っていって、逆に考えていたらどうなってたかってチェックしていくんだね!
そうそう!

うつ病と認知療法

認知療法でカウンセリングしていくことで、いいことって、考え方の癖に気づくこと以外にある?
そうだね。まず「認知のゆがみ」など考え方の癖に気づくことで、ストレスをかけがちだった考え方から解放されて、自由に生きられるようになっていくよ!
いいことだね!
また、癖に気づけるようになったら、何がストレスになっているのか判断しやすくなって、周りにも伝えられるようになるよね。
うんうん!
あと、うつのとき・うつ思考になりがちな考え方の癖を見つけられる、っていうのは人生におけるひとつのスキルになるんだ。
自分で気づいていけたら、ストレスに適切に対処できそうだもんね!
そういうこと! 認知療法によって、今後役に立つスキルを獲得していくことができるんだ。結果的に、これが再発予防になるんだ!
なるほどなるほど! さっそく勉強していきたいな!

 

認知療法で扱う「考え方」

認知療法っていうのは、まず問題を書き起こして、その当初の状況・感情を書き出すよ。
ふむふむ。
このとき、浮かんだ考えも書き出すんだけど、物事を受け取ったとき・問題が起きたとき一番最初に浮かぶ考え方のことを「自動思考」っていうんだ。例えば誘われたときに「行きたくないと感じてしまった」とかが自動思考。これが認知療法で分析するひとつめの「考え方」だよ。
なるほど、自動的に浮かぶ考えだから「自動思考」っていうんだね。
そうそう。その次に、どうしてその自動思考になったのかを分析していくよ。行きたくないと感じたのには「行っても嫌われる」とか理由があるからね。これが、認知療法で扱うふたつめの考え方だよ。
ふむふむ。
さらにその理由を分析するよ。「行っても嫌われる」と思ってしまうのはきっと「自分はダメな奴だ」というのが根底にあるからだね。これを「スキーマ」といって、認知療法のみっつめの考え方だよ。
なるほど、パッと浮かぶ「自動思考」からどんどん掘り下げていって、クセを見つけるんだね!
そういうこと!

 

次回は、うつのときの特徴的な考え方など、ストレスに気づくヒントから、認知療法を使って解決してみるよ!

 

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