リス太のビジネスマナー講座 ~就職後も長く活躍するために②~

前回に引き続き、発達障害の人のお悩みと、解決方法を紹介していくよ!

 

締め切りが守れない!

原因:時間感覚が独特で、計画も苦手

時間の管理が苦手というのは、よくあるお悩みだよね。
そうだね。発達障害の人は時間間隔が独特で、たとえば、短期的に過集中ができる、という長所はあるけど、長期的な仕事は先延ばしにしてしまう、など計画性が低いこともあるんだ。
うんうん。時間配分が苦手なんだね。
そう。さらに、途中でやり方・手順の変更ができない、他の事が気になって集中できない、といったことも障害特性としてよくあるから、これも締め切りを過ぎてしまう原因になっているよ。

解決方法1 : 締め切りを設定して上司や顧客にお知らせする!

上手に仕事を進めて、締め切りで提出したいんだけどどうしたらいいかな?
まずは、仕事を細分化して、まずどれに着手するのかを定めよう!
たしかにひとつの依頼でも、複数工程に分けられるもんね。
そうそう。その中でやるべきことの順番を考えてみよう。「提案書の作成」なら「状況の整理」「情報をまとめる」「提案書を作りこむ」という順番になるね。
なるほど。仕事内容の整理だね!
そういうこと! 順番ができたら、今度はそれぞれに締め切りを設けよう。できるだけ近い日時で設けて、
上司や依頼者に「○日までに提案書の原案を提出します。○日前後で確認をお願いします」と約束しちゃおう!
依頼した人も進度がわかって安心だね!

解決方法2 : スケジュール管理を大切に!

さて、大事なスケジュール管理だけど、K君は何を使っているかな?
スマホのカレンダーと、卓上カレンダーを使っているよ!
うんうん、いいね。スマホのカレンダーはもちろんいいけど、手帳にもこだわってみよう!
手帳か~、たしかにスケジュール管理に役立ちそう!
そう! スケジュールや進度が見やすいよう、月間ブロックタイプがいいね。卓上カレンダーとほぼ同じ形のものだね!
月間ブロックだったら、月毎の予定が一覧で見れていいね!
ほかにも、1日1ページになっている手帳もおすすめだよ。
やることリストとしても使えるね。
そうだね! 時間軸で管理できるバーチカルタイプという手帳もあるよ。
時間単位で管理できるのもいいね、忙しい人にはぴったりだ!
うんうん! 手帳・スケジュール帳を使って、予定・日程の管理をしてみよう!

解決方法2 : 忘れ防止のためのホワイトボード

忘れるのを防ぐために、ホワイトボードやパソコン内のカレンダーも活用したいね。
ホワイトボード、どうやって使うの?
出社したらカレンダーにある予定を書き写して、意識できるようにするよ。
なるほど、手書きすることで記憶が新しくなるね。
そう。やり終えたことはホワイトボードから消して、何が残っているのか確認できるようにしよう。
やり残しだけが残るから、翌日の自分へのメモになるね!

解決方法3:かかる時間を予測!

あと発達障害の特性で、所要時間を予測しにくい、といったこともあるんだ。
たしかに、10分前到着と言われても失敗してしまうこともあるね。
そうだね。あらかじめ、30分前に到着できるよう、電車の時間、駅からの徒歩の時間、駅までの徒歩時間、などを逆算しておこう。
30分前!? 早すぎない?
最初のうちは、想定外のことがあったり、予定外の行動をしてしまったりなど時間をオーバーしてしまうことが考えられるね。余裕をもって30分前到着で、行動開始時間を逆算しよう。
なるほど! 逆算して成功させられるようになったら、25分前到着で予定立ててみたりするといいね!
そういうこと。 過集中がある場合は、カウントダウンタイマーで時間を管理するのもいいね。
タイマーが鳴ってくれたら集中していても次の作業に移れるね。
そう! パソコンのデスクトップに設置できるタイマーもあるから試してみてね!

 

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