認知行動療法講座「7つのコラムの練習」/ 就活対策「敬称・呼称/避けたい表現」

新聞読解「スマホ投票 政治変えるか ネット選挙」

以下、記事の要約です。

履歴の改ざんが難しいブロックチェーン技術を使い、インターネット選挙を実現しようとする試みが広がっている。

スマートフォンで手軽に参加できるネット選挙が広がれば、若者から高齢者まで投票率を底上げする効果が期待できそう。

今でも投票用紙が使われ続けている選挙にもネットの波が押し寄せれば、政治が変わるきっかけになるかもしれない。

「ブロックチェーンでネット投票の安全を保った全米初の事業だ」。

米ウェストバージニア州のマック・ワーナー州務長官は2018年11月の米中間選挙の後、こう胸を張った。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • スマホ投票は若者の投票率アップに効果がありそう。
  • マイナンバーをもっと上手く活用して欲しい。
  • スマホ投票によって結果が様変わりしそう。
  • 手軽すぎるのもどうかと思う。

安全が確保出来次第移行するのは良いかもしれませんね!

認知行動療法講座

就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。

今日は、前回説明した7つのコラムについて、例題で練習しました。

7つのコラムの練習

以下のコラムから、第6、第7のコラムを考えてみましょう。

・状況:昼頃、友人にメールを送ったが、いつまで経っても返事が来ない。

・気分:1) 不安 (90%) 2) 落ち込み (70%)

・自動思考:
1) 私のメールが気に障ってしまったんだ。⑩
2) 私は友人に嫌われている。どうして自分はいつも人とうまく付き合うことができないんだろう。②⑤

・根拠:
1) メールをしたのに返信が来ない
2) たまに話しかけても「うん」などと手短に返事をされることがある。

・反証:
1) 以前にも同じような内容のメールを送ったが、すぐに返ってきた。
2) この友人から「嫌い」等と言われたことはない。
  この友人から、今度遊びに行こうと誘われている。

第6のコラム:適応的思考

根拠と反証を元に、適応的思考を作ります。

まず、1)の根拠と反証をそのまま繋げてみると

「メールをしたのに返信が来ない。しかし、以前に同じような内容のメールを送ったときは、すぐ返ってきた」

というようになるかと思います。

さらに、親しい人が同じ状態だったらどう考えるか、信頼している人だったら別の見方をしないか、などと考えてみます。

例として、以下のような適応的思考が作り出せるのではないかと思います。

「メールにまだ返信がないのは事実だが、以前に同じような内容のメールを送った時はすぐに返ってきたし、自分のメールが原因で返信が遅れているとは限らない。」

続いて、2)の根拠と反証を考えてみます。

「たまに話しかけても「うん」などと手短に返事をされることがあるが、この友人から「嫌い」等と直接言われたことはない。また、今度遊びに行こうと誘われている。」

そのままつなげるとこんなところでしょうか。

ここから、少し表現などを変え、また「自分はいつも人とうまく付き合うことができない」という自動思考についても反論してみます。

「たまに話しかけても「うん」などと手短に返事をされることがあるが、「嫌い」等と言われたことがあるわけではないし、嫌っている人を遊びに誘うことはないだろう。これまでの人間関係でいつも失敗していたという根拠もない」

このようにしてみました。

根拠と反証をバランス良く捉え、楽観的過ぎも悲観的過ぎもしない、現実に一番近い考え方を探してみてください。

第7のコラム:心の変化

最後に、考え方を変えたことで気分にどのような変化が出たかを考えます。

元の自動思考から浮かんでしまった「不安」と「落ち込み」の強さを示すパーセンテージが軽減されていれば、コラム法は成功と言えます。

就活対策『敬称・呼称/避けたい表現』

リスタートの就活対策講座は、ビジネスマナーについてただ講義を聞く形式ではなく、利用者さん自らで調べ、発表するという形式で進めています。

ただ講義を聞くだけよりも記憶に残りやすいだけでなく、「情報を収集する力」や「他人に伝える力」を磨くことができます。

今日のポイントは、『敬称・呼称』、『避けたい表現』の2点です!

発表

今回は、このような内容について発表していただけました!

  • 敬称とは、人名に添えて敬意を表す呼び方で、複数人の相手を指す言い方もある。
  • 相手との関係性や距離感によって、適切な呼称が変わる。
  • 話す相手との関係や場所によって、避けた方が良い表現がある。
  • 俗語と呼ばれるような表現は、友人等に使うのは問題なくとも、公的な場では避けた方が良い

時間や場所、相手との関係性などにそぐわないような表現を避けることが、適切なコミュニケーションに繋がります!