病気かも!? 心配しすぎる「心気症」

心気症ってどんな病?

「自分が重大な病気なのではないか」と思い込んでしまう心気症。今日は心気症についてお話ししていくよ!

大きな病気のサイン!?

心気症とは、わずかな身体不調でも「病気のサイン」「大きな病気の前触れ」などと心配してしまう病だよ。
最近はネットでも症状が見れるし、病気を疑うことは多いかもしれないね。
そうだね。心気症の人は、「大きな病気なのでは」という不安や恐怖が強すぎて、日常生活に支障が出てしまうんだ。
調べて不安になることはあるけど、それが持続してしまうんだね。。。

検査しても異常がなく、「見えない病気かも」と不安に

本人は「大きな病気だ」と思い込んでしまっているけど、検査をしても異常は見つからないことがほとんど。
検査結果に問題がなければ、ふつうであれば安心するよね!
そうだよね。でも、心気症の人は、検査結果に異常なしとあると、「見えない病気なのでは」「新しい病気かもしれない」「医者が病名を隠している」などと疑ってしまうんだ。
自分は病気だ、と妄想してしまっている、ということだね。。。
そう。自分が病気である、と自己診断をしてしまって、納得できる診断をもらえるまで病院を転々とすることも多いんだ。

要因

心気症は、自分、家族などの周囲の人が重い病を発症した、ということがきっかけになることがあるよ。
重い病の発見が遅れた、という場合も、心気症になってしまいそうだね。
そう。病気や死といったことについての恐怖が非常に強くて、意識しすぎてしまうんだ。
なるほどー。
ただし、本当に病気を発症していることもあるし、不安障害などとの合併症であることもあるから、医師は慎重な判断が求められるよ。

治療方法にも注意が必要

治療は、おもに心理療法で進めていくよ。
もし不安が強い場合は、精神安定剤や抗うつ薬など、処方がある場合もあるみたいだ。
そうだね。ただし、心理療法もとても難しいんだ。
どうして?
本人が身体疾患だと強く信じ込んでしまっているから、この点を配慮せずには治療ができないんだ。
たしかに、認知行動療法なども難しそうだね。
そう。また、本人との関係性をしっかり安定させてからでないと、また転院してしまう、ということにもつながるよ。
医師との信頼関係だね。
そういうこと。本人の要求をある程度受け入れつつ、深層にあるストレス要因に気づくよう心理療法を行っていくよ。
心理療法でも、本人に疑いや不安を与えないような選択したいね。
そうだね! 森田療法、認知行動療法などを使って、本人が安心できるようサポートしていくよ。

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