ダイエットしたいのに食べ過ぎる、神経性過食症

自制できず食べ過ぎる、過食症

過食している間は自制心がない

過食症って、「自制できていない」と自覚していても、食べ過ぎてしまうことがあるんだったね。
うん!
過食については大きく2つあって、「過食性障害」と「神経性過食症」とに分けられるよ。

ついつい食べ過ぎてしまう。。。「過食性障害」

過食性障害は、過体重・肥満の人に多くみられるんだ。
過食の症状としては、短い時間で大量の食事を摂る、ということだよね。
そうだね。
過食をしている最中や直後は、自分でも自制心を失っているように感じられるよ。
食事中は自制はできないけど、そのあとで食べ過ぎたという自覚はある、ということだね。
うん。
そして、食べ過ぎた後に、下剤を使用したり嘔吐したり、ということがないのも特徴だよ。

過食性障害の特徴

3か月以上、週1回の過食、というのが大きな診断基準だけど、下のような特徴も3つ以上満たしていることが多いよ。

 

・食べるペースが通常よりはるかに速い
・気持ちが悪くなるまで食べる
・空腹を感じていなくても大量に食物を摂取する
・恥ずかしさから、一人で食事をとろうとする
・過食後に、自分が嫌になったり、落ち込んだり、罪悪感を抱いたりする

本人は過食について悩んでいそうだね。
そうなんだ。
自制ができなかった、というところで苦痛を感じて、抑うつ・不安を感じていることが多いよ。

過食のあとの代償行為がある「神経性過食症」

こちらも同じく過食が特徴だけど、過食の後に、下剤使用や嘔吐などで体重を戻そうとするよ。
神経性やせ症とも似ているね。
そうだね。
神経性やせ症では体重が平均を下回るけど、神経性過食症の場合は平均前後であることが多いよ。

「神経性やせ症」とは違い自覚がある

体重を戻そうとする下剤や嘔吐があるということは、本人は減量を意識している、ということだよね。
そうなんだ。
体形・体重のことを過度に気にしているよ。
過食の原因は主にストレスだけど、ストレスからの過食でも「自制できていない」と感じているよ。

神経性過食症の特徴

3か月以上、週1度以上の頻度で過食・代償行為がある、というのが特徴だけど、他にも以下のような特徴があるよ。

 

・食べるペースが通常よりはるかに速い
・過食は隠したがる傾向がある
・アイスクリーム・ケーキなど、脂肪が多く甘いものを過食する傾向
・1日に複数回過食することもある
・嘔吐・下剤服用、徹底的なダイエット・絶食、過度な運動などで、過食の影響を軽減しようとする
・自責の念・罪悪感を感じる

自分の過食について自覚があるから、代償行為があるんだよね。。。
そう。
さらに、自責の念・罪悪感なども感じやすいことが多くて、薬物・アルコール乱用、うつなどの傾向があるよ。

 

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