痛覚とストレスの関係って？　痛みの原因と対処法

痛みの信号は、神経を通って脳に伝わるんだけど、
人間の脳には、この痛みの信号を抑制するシステムがあるよ。

そう。
疲労性の痛みが発生しても、通常だったら強い痛みを感じないんだ。
「下行性疼痛抑制系」という神経が、痛みをブロックしてくれるからなんだ。

でも、大きなストレスがあるとこの機能がうまく働かなくて、通常であれば小さな痛みを、大きく感じてしまうんだ。

そう。
ほかにも、怪我などで発生した痛みが長く続いている、という状態もストレスになっているよ。

痛み自体が持続している場合もストレスだけど、自律神経の乱れなども疼痛の原因になるよ。

そう。
ストレスが続くことで、自律神経のバランスも崩れてしまうんだ。
結果、痛みを感じるセンサーが強く働くようになって、通常であれば小さな痛みも、強い痛みと感じるようになってしまうんだ。

そうなんだ。
痛みが強くて活動する気力が衰えていって、引きこもりがちに。
そうしてさらに痛みばかりに気持ちが向いてしまう。。。といったこともあるよ。

うつを患っている人は、慢性疼痛を訴えることも多いんだけど、実はこれが原因。
慢性的な痛みで気分が落ち込んで、さらに痛みが強くなるんだ。

実際、痛みの治療として抗うつ薬が有効なんだ。
これは臨床研究から明らかになっているよ。

そう。
そして、慢性の心因性疼痛の場合、心理カウンセリングも必要となることが多いよ。

そういうこと。
苦痛や不快感を軽減して、身体的・心理的な機能改善が治療の目標。

そう。
バイオフィードバック法、リラクゼーションの訓練、催眠療法。。。
薬以外の治療法もたくさんあるけど、どれにしても、疼痛の原因を見つけて、専門家と一緒に治療していくことが必要だよ。