認知行動療法講座「早期不適応的スキーマ」/ 就活対策「指示の受け方」

新聞読解「居酒屋全面禁煙 女性集う」

以下、記事の要約です。

2020年4月に予定する東京都の受動喫煙防止条例の全面施工まで1年を切った。
従業員を雇う飲食店は原則屋内禁煙という国を上回る規制への対応など、各店の取り組みが問われる。
都に続き厳しい厳しい規制を決めた千葉市のほか、首都圏各自治体は規制強化を検討し、企業も社員の禁煙を後押しする。
一方で課題も残る。TOKYOの受動喫煙対策の今を追った。
分煙などで対応してきた居酒屋の中で、本格的に全面禁煙する店が出てきた。
ある焼き鳥居酒屋チェーンは全面禁煙の店を出店。店内では女性や外国人が目立ち、好評である。
一方、規模が小さく、客とのつながりが強いスナックは対応を決められずにいる店が多い。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 禁煙の店が増えているのは良いことだと思う。
  • スモーカー同士のいこいの場がなくなっているという考え方もある。
  • スナックが生き残りをかけているというのは、初めて知った。
  • 喫煙用施設を作ってまで吸いたいのか不思議に思った。

タバコは健康に良くないというのはわかっていますが、
吸いたい人もいますし、禁煙にしたい企業やお店の事情もありますし、難しい問題ですね!

認知行動療法講座

就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。

今回は、どのような要因からスキーマが作られるのかの例を紹介していきます。

早期不適応的スキーマ

これまで、スキーマはこれまでの様々な経験から作られている、という話をしてきました。

スキーマそのものは誰にでもあるものですが、自分にとってマイナスになってしまっている「不適応的スキーマ」が作られる要因の多くは幼少期にあります。

生まれてから成長していく過程で、真っ白の状態から多くの考え方を学んでいく時期に、ほとんどの時間を共に過ごすのは両親です。

両親、あるいは自分を育ててくれた周囲の大人との関係に注目することで、小さいころに作られた不適応的スキーマ(早期不適応的スキーマ)を探すことができます。

早期不適応的スキーマは、大きく5つに分けることができます。

「ひとりぼっち・つながれない」スキーマ

幼いころ、親に十分に愛情をや関心を注いでもらうことができなかった場合に作られるスキーマです。

求めていても愛してもらえない、守ってもらえないという思いは、どうやったって自分は愛されず、信じても裏切られるのであれば、始めから期待しない方が良い、という考え方に繋がります。

人を信頼できなかったり、人と関係を持つことに抵抗がある場合、このスキーマを持っているかもしれません。

また、「自分は愛されない人間だ」という考えは「自分には価値がない。価値がない自分のことを知られるのは恥ずかしい」という考えにも繋がります。

そのため、ミスを過剰に恐れたり、間違っているかもしれないことを答えることができない、といった形で現れることもあります。

「自信がない・ひとりじゃできない」スキーマ

幼いころ、新しいことに挑戦し、成功するという体験を上手く得られなかった場合に作られるスキーマです。

挑戦して失敗したときに貶されたり、逆に、子どものことを心配する親にあらゆる場面で手を差し伸べられ、挑戦の機会自体を得られなかった場合などに作られてしまいます。

そうすると、挑戦することを避けて、誰かに依存したり、周囲に合わせることで自分を守ろうとする考え方に繋がります。

「他者優先」スキーマ

幼いころ、何か要求するたびに「わがままだ」と言われてしまったり、「お兄(姉)ちゃんなんだから我慢しなさい」といつも年下の兄弟を優先されていたりなど、自分の思いや感情を表に出せず、いつも他者を優先する生活を送っていた場合に作られるスキーマです。

このスキーマを持っていると、嫌われないように常に周りに気を使い、他人のことを優先することで自分の居場所を守ろうとします。

しかし、それは常に自分を蔑ろにすることに繋がるため、体調を崩したり、急に感情を爆発させてしまうこともあります。

「がんじがらめ」スキーマ

「100点以外はダメだ」と親に言われたり、「約束を破ったから食事抜き」など厳しい規則の元に育てられた場合に作られるスキーマです。

自由にのびのびと生きること、楽しく遊ぶことを阻害され、失敗しないように、ダメな自分を見せないように常に気を張り、休みなく努力するようになります。

また、特定のルールに従うことを重視するあまり、自分を制限するだけでなく、他の人に対しても過剰に厳しく接することもあります。

「野放し」スキーマ

これまでのスキーマと反対に、制限をかけられず、何でも思い通りになるような幼少期を過ごした場合に作られるスキーマです。

欲しがるものは何でも与え、物事には限度があることや社会的な規則、他人への思いやりなどを伝えられなければ、自分が最優先の考え方になってしまいます。

他人を犠牲にしてても自分の欲求を叶えようとしたり、自分がやりたいことを優先して周囲と上手く連携が取れないこともあります。

「行き過ぎた」考え方に要注意

それぞれのスキーマに当てはまる考え方は、それが度を越していなければ、必ずしも悪いものではありません。

例えば、他者を気遣うのは素晴らしいことですし、一方で自分が欲しいもののために努力するのも自然なことです。

スキーマの利点と欠点を考え、欠点となる部分を修正することで、「自分にとってメリットのみを及ぼす」スキーマを目指してみてください。

就活対策「指示の受け方」

リスタートの就活対策講座は、ビジネスマナーについてただ講義を聞く形式ではなく、利用者さん自らで調べ、発表するという形式で進めています。

ただ講義を聞くだけよりも記憶に残りやすいだけでなく、「情報を収集する力」や「他人に伝える力」を磨くことができます。

今日のテーマは、「指示の受け方」についてです!

発表

今回は、このような内容について発表していただけました!

  • 指示を受けた時は、明るい声で返事する。
  • メモの用意をする。
  • 指示の内容を明確にする。
  • 復唱をして、指示を確認する。

スタッフからのコメント

業務上の指示を受けることは、皆さんが働き始めたら必ず待ち受けることです。

指示を受けた時に、必要となってくることをこの機会にまとめておきましょう。

基本的には、以下2点が大切となります。
①礼儀正しく聞く
②内容を正確に理解する

まず、「礼儀正しく」指示を聞くということが大切です。
指示をする側も態度が悪い人には指示したくないですよね。

また、「内容を正確に」理解するということも重要です。
正確に理解するには、まずメモをとることが前提となります。

指示を受けたら、確認をとるというのも、必要なことです。

正確に理解するために、自分がすること、注意したいことを自分なりに理解しておきましょう!