原因不明の不調が続く。。。心と体のつながりに目を向けてみよう

心と体、互いに影響しあっています

これまでいろいろな疾患について勉強してきたね。
うん!
うつ、統合失調症、パニック障害。。。
心の不調が、身体に影響を与えてくる、というのもお話ししたね。
うつだったら、初期症状として不眠、ほかにも肩こり、疲労感。。。
そうだね。
同じように、身体の不調が心のほうにも影響を与えている、ということもあったんだけど。。。
覚えているかな?
そういえば!
心因性疼痛、という疾患があったよね。
痛み自体がストレスになる。。。
そう!
このように、心の不調、身体の不調というのは相互に影響しあっているんだ。
たしかに、身体の具合が悪いと、気持ちもちょっと落ちちゃう。気持ちが落ちていると、少しの痛みでもいつもより大きなものに感じる。。。といったことはありそう。
そうなんだ。
僕たちの体は、自律神経系、内分泌系、免疫系のバランスが調整されて健康を維持できているよ。
どれが崩れてしまっても悪影響。
今日はそれぞれの関係についてお話ししていくよ。

心の不調が身体に影響する

体の不調が出てしまう、これはストレスが原因となることがあるよ。
どうしてだっけ?
身体を緊張させる交感神経、リラックスさせる副交感神経。
心で緊張が続いていると、交感神経が身体も緊張させてしまうんだ。
そうだ、バランスが崩れちゃうってことだったね。
そう。
ホルモンを作る・運ぶ内分泌系のバランスが崩れると、女性の月経不順などを引き起こすよ。
ふむふむ。
副腎などがそうだったね。
そうだね。
免疫力をが低下すると、ストレスで風邪をひきやすくなる、などといった症状が出るよ。
うんうん、よく聞くよね。
それぞれの絶妙なバランスが大切なんだね。
そういうこと。
強いストレスがあったり、ストレスが長期間続くと、これらのバランスが崩れちゃうんだ。
そうして、心だけじゃなく、身体にも問題が出てきてしまうんだね。

うつの場合は初期症状が身体の異変

とくにうつ病の場合、身体に症状が出ることが多いよ。
うつ病の症状というと、不眠、過眠、食欲不振、口が渇く、疲労感。。。
そうだね。
ほかにも目眩・耳鳴り・頭痛・肩こりなどがあるんだけど、これらの症状が続いていて受診しても、身体の検査では原因が見つからないことが多いんだ。
本人や周囲も、軽度だったらうつ病だと気づかないみたいだね。
そうなんだ。
そうすると長い間適切な治療ができず、苦しみが続く、ということになってしまうんだ。

身体の不調も心に影響する

逆に、身体の症状のためにうつ症状などが出ることもあるよ。
痛みがストレスでうつ症状が出る、というようなことかな。
それもあるね。
ほかにも、糖尿病、心臓病、がん、脳梗塞などを患った人は、うつ病にかかりやすい、ということもわかってきているんだ。
そうなんだ!
たしかに、大きな病気にかかった、ということは大きなストレスになりやすそうだ。。。
それに、最近の研究では、糖尿病と抑うつ、摂食障害とストレスなどとの関連で、身体の病気の原因が性格と関係している、ということもわかってきているよ。
たとえば。。。?
ストレスへの対処がうまくできない、ストレスをためやすい、という性格で過食・抑うつなどが現れたり、不健康な健康管理で身体の病につながったり。。。
なるほど。。。
性格が身体疾患につながりやすい、ということもあるわけか。。。
そう。
身体の不調、心の不調、どちらも放っておいてはいけないし、「心」「体」のつながりは大きいんだ。
ふむふむ。。。
なかなか奥が深そうだ。。。
そうだね。
ストレスと体の不調、心身症や生活習慣病などのつながりは、これからどんどん解明されていきそうだよ。

 

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