認知行動療法講座「問題解決技法」/ 就活対策「報連相の力を上げるために」

新聞読解「オイシックス 『買わない』を分析」

以下、記事の要約です。

生鮮食品宅配のオイシックス・ラ・大地が快走している。主力の「オイシックス」会員数は3年で倍増し、2019年3月期に増収記録を18期連続に伸ばした。好調の原動力は会員ごとに嗜好に応じて提案する食材リストだ。
買い物カゴから商品を外す「カゴ落ち」行為を分析し、米アマゾン・ドット・コムや楽天も簡単にはまねできないデータを収集する。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 嫌いなもの・購入しないものは変わらないので便利だと思う。
  • 消去法の手法は新鮮だと感じた。
  • 食を分析されるのは恥ずかしいなと感じる部分もある。
  • 便利で健康にも良いものだと思った。

自分の分析をシステムがするのは少し抵抗もありますが、健康や便利さが上がれば良いですね!

認知行動療法講座

就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。

今回は、問題解決のための技法について話をしました。

問題解決技法

前回までの認知行動療法講座では、コラム法を使い、「認知」を変えることにより気持ちを落ち着ける方法について考えてきました。

考え方を変えるだけでも気分は楽になりますが、根本的な問題を解決しなければいけない場合もあります。

そこで今回からは、問題を解決するため、「行動」することについて考えていきます。

問題を解決するための技法は、5つの段階に分けられます。

①問題の明確化

困難な事態に直面すると、「困った」や「辛い」といった気持ちに押し流され、具体的な対策が取りづらくなります。

問題を解決するためには、起きている問題を具体的にする必要があります。

いつ、どこで、だれがいるとき、なにが、なぜ、どのように問題なのかをはっきりさせること。

その状態がどのように変われば問題解決と言えるのか。

そして、そうするために障害となることは何か。

これらをすべて明確にしなければ、解決のために何をすればいいのかは見えてきません。

②ブレインストーミング

解決すべき問題と、目指す目標が決まれば、実際の解決方法を考える段階に進みます。

まずは、ブレインストーミングと言われる、できるだけ頭を自由にして、思いつくままにアイデアを考えていくという方法を使ってみましょう。

ここでは、出てきたアイデアについて筋が通っているか、可能かどうかなどの判断はせず、とにかく多くのアイデアを出すことを優先します。

これは、問題に直面してストレスを抱えている状態では、冷静な判断をするのが難しくなっているからです。

浮かんできた1つのアイデアに固執するのではなく、多くのアイデアを出してから、それぞれの良し悪しを判断するようにしてください。

③解決行動決定

ブレインストーミングでそれ以上アイデアが出なくなったら、浮かんだそれぞれのアイデアについて、長所と短所を挙げていきます。

実現可能かどうか、実行にはどのような障害が考えられるか、実現したとしてどのくらいの効果が見込めるか、といった点について考え、比較していきます。

最終的に、一番実行しやすく、問題解決に有効な選択肢を選ぶようにしてください。

④実行

解決方法を決めたら、実際にそれを実行します。

実行に当たっては、事前にどのように実行するかの計画(アクションプラン)を建てることをおすすめします。

アクションプランについては、次回の講座で詳しく説明していきます。

⑤最終評価

実行して終わりにせず、その結果を評価することも重要です。

上手く問題が解決できていれば、以降また同じようなことが起こった際に活用できるように記録しておきます。

もしも問題が解決できなければ、また①の問題の明確化に戻ります。

行動を起こしたことで、問題そのものが解決せずとも状況が変わる場合もあるので、その都度問題をはっきりさせるところから繰り返すことが重要です。

就活対策「報連相の力を上げるために」

リスタートの就活対策講座は、ビジネスマナーについてただ講義を聞く形式ではなく、実践をすることで訓練をしています!

今日のテーマは、「報連相の力を上げるために」についてです。

報連相は何のためにする?

就職に必須のスキルとされる報連相ですが、具体的にどういったことを指すのか再度確認していきます。

報連相とは、報告・連絡・相談のことです。報告・連絡・相談がないと、情報の共有もされず業務の改善もなされないまま進んでしまいます。

そうならないために、つまり会社が持つ力を最大限に引き出すためにも報連相が求められてきます。

報連相の目的
①情報の共有
②自己の成長

①②ともに、業務を改善するために、より良くするために行っています!

報連相のポイント

報連相のポイントは下記2つあります。

①心配りとタイミング
②事前準備

①心配りとタイミングについて

相談相手に配慮して、気持ちよく仕事をするために求められるのが心配りとタイミングです。

具体的には、相手に話しかけるときに「今、宜しいでしょうか」と聞くことを習慣づけていきましょう。

そうすることで、相手が時間的・精神的余裕がある時に相談をすることができるので、質も高まります。

また、自分への信頼感も高まっていきますので是非行っていきましょう。

②事前準備について

あらかじめ相談する内容と順番を決めておくことも大切です。

ノープランで話し始めると、「結局何が言いたいの?」となってしまいがちです。

まず、今の現状を伝えて、自分の意見を伝える。最後に上司の意見を聞くなど、自分で順序や内容を決めてから話を始めてみてください!

報連相の具体的方法

最後に、報連相の具体的方法で有名なものを3つほどご紹介しました!

①マイルストーン報告術
②ビジュアル活用法

①のマイルストーン報告術は報告するタイミングをあらかじめ決めておくというものです。

報告するタイミングをあらかじめ決めて伝えておくことで、上司から報告をしない人間というレッテルを貼られずにすみます。

例として、「朝礼の後に今日行う業務を報告し、午後13時と15時に進捗報告。定時の1時間前に今日した仕事の確認と明日の業務について相談する」など、
あらかじめ時間などを伝えておく・決めておくといいです。

そうすると、自分も報告や相談を忘れずにすることができます。

②ビジュアル活用法について

視覚を利用する説明は、視覚を利用しない説明に比べて43%説得力が上がるという報告があります。

口頭で説明するのが苦手な人は、イラストや表を作成し、説明を補足するのも有効です。また、数値などは具体的にすることによって、相手がアドバイスしやすくなります。

NG:今月は、昨月に比べて売上が落ちてしまったがどうしたらいいか?
良い例:今月は昨月に比べて35%売り上げが落ちてしまいました。良い対処方法などありますか。

会場のレイアウトや長期的な計画なども、簡単なイラストにするとわかりやすくなるので是非試してみてください。

色々と手法やポイントを説明しましたが、抵抗感なく積極的に報連相をすることが一番大切です!

是非、報連相をマスターして、できる社員を目指していきましょう。