就活SST「選択理論の実践」/ワークショップ「牛丼屋の深夜ワンオペを解消するには」

新聞読解「『寛容な街』にモラルを」

以下、記事の要約です。

延べ200人超の民間警備員、20ヵ所以上に配置する監視台、道を封鎖し、人を誘導するためのバリケード。東京都渋谷区は区の予算を使ってハロウィーンの安全対策に乗り出す。その額1億292万円。区が予算を投じて対策に取り組むのは今年が初めてだ。
多額の経費をかけることに渋谷区内では異論もあったが、「安心安全が伴っていないにぎわいはあり得ない。街の治安確保に全力を尽くす。区の安全対策課長は力を込める。区は路上飲酒禁止条例を施行し、1億円超を投じて対策に取り組む。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 寛容さは素晴らしいが、不寛容をする自由は逆に奪われるという危険性もあるのでは。
  • 楽しいはずのハロウィーンが、参加するのが気まずくなるのでは。
  • 最近は街で大がかりでハロウィーンをやっているのは、変わってきたところだと思う。
  • 区長の街に対する気持ちが表れているなと思った。

ハロウィーンは楽しみなイベントですが、参加する方も常識やモラルを持ってほしいですね!

就活SST

『く』『ぐ』で始まるテンションが上がることは?

高田馬場にある就労移行支援事業所、リスタートの月曜3コマ目はAグループの就活SST!
今日もいつも通り、アイスブレイクの「朝までそれ正解」で始まりました。

Aグループ「具だくさんのカレー」「クリスマスシーズン」

多くの利用者さんが同意するような回答が選ばれました!

選択理論

就労移行支援事業所 リスタートの前回のSSTでは、創造性を活用する方法について考えました。

創造性は、自分が求めるものをはっきりさせることで働き始めるものです。

行動したにも関わらず思い通りの結果が出なかったときには、今の状況について「見方を変える」、「自分の求めるものを変える」「自分のしていることを変える」のいずれかによって創造性を働かせ、マイナスの感情に流されずに次の行動を選んでいくことができるのです。

選択理論の総まとめとして、今日は特定の状況に対して選択理論を用い、どのように対処していくかを考えました。

例題:先輩が結果を独り占めしてしまう

入社して2年目のAさんには、Sさんという先輩がいます。
このAさん、最近悩みがあり、やる気を失ってしまっています。
というのも、自分の考えた企画やアイデアを、Sさんが全部自分の発案のようにして上司に披露していると感じているのです。

昨日もSさんは、「この前、Aと話していたら、面白いことを言うので、これはちゃんと形にしたらよくなると思って、考えてみたら、結構よい企画になったので見てもらえませんか」と、上司に提案してしまったのでした。

当然Aさんも抗議したのですが、Sさんは、「盗んだなんて人聞きの悪いことを言うなよ。参考にはしたけれど、君のアイデアのままじゃ形にならないんだ。なくなるはずのものが良い企画になって通ったんだから、むしろ感謝しろよ」という調子です。
また、上司も誰が発案したかというのはあまり気にしている様子ではありませんでした。
最近のAさんは、アイデアを言うとどうせ取られてしまうと、せっかく思いついても自分の中に秘めて、外に出さないようになってしまっています。

さて、もしもあなたがAさんの立場だったとしたら、この状況から脱却するために、選択理論を使ってどのように行動しますでしょうか。

回答例

まずは、Aさんが悩んでいるのは、5つの基本的欲求のうち、どれが阻害されているためであるかを考えてみましょう。

Aさんの悩みのタネは、自分が作ったアイデアが正当に評価されていないと感じていること。つまりは、「力の欲求」です。

「認められたい」「価値を見出したい」といったこの欲求が満たされていない状態から抜け出すことができれば、Aさんの悩みは解決に近づくはずです。

では、欲求が満たされていない原因はなんでしょうか。

パッと思いつくのは、「先輩がアイデアを自分のものにしてしまっている」ことですが、「相手のせいで自分が苦しんでいる」という考え方は外的コントロールに基づくものです。

これを内的コントロールで考えてみると、「自分のアイデアが認められない」と感じていることが、悩みの原因であると言えます。

先輩や上司など、他者のことはコントロールできません。

決して、先輩に抗議することが悪いことだったというわけではありませんが、先輩の行動を変えようとするのではなく、自分の行動を変えるという解決手段もあるのです。

この場合であれば、「先輩に話をするのではなく、直接上司に自分のアイデアを伝えてみる」という方法を選ぶことができます。

これにより自分のアイデアが認められれば、力の欲求を満たすことができるでしょう。

一方、上手くいかなかったのであれば、先輩の言っていた「君のアイデアのままでは形にならないので企画として直した」という発言が的を射ていたのかもしれません。

それであれば、改めて先輩に企画を良くするための相談として持ちかけるなり、自分で企画として作れるように勉強するなりと次の行動をまた探していくことができるはずです。

ワークショップ「タイトル」

高田馬場にある就労移行支援事業所のリスタートでは、月曜日の4コマ目にワークショップを行っています。

ワークショップでは、お題に対する柔軟な発想と、グループ分けされた際の「自分の意見を言う」ことと「他人の意見を聞く」スキルを磨く事を重点においています。

また、司会者は色々な意見を取りまとめるスキルを磨くことができ、発表者は取りまとめた意見を発表する事でプレゼン能力を鍛える事ができます。

今日のテーマは、「牛丼屋の深夜ワンオペを解消するには」です。

利用者さんの回答

防犯上の理由もあるので、可能な店舗は深夜の営業を中止する。

あるいは、持ち帰りのみでの営業を行う。

持ち帰りのみであれば窓口も小さくできるため、防犯にもなる。

スタッフのコメント

深夜の一人体制について、防犯のことも意識して意見が上がっていたのが良いですね!

+αとしては、深夜の営業を取りやめることによる売り上げの低下をどう補うのかといった部分についても回答できると、さらに良い答えが作れるのではないかと思います!

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