認知行動療法講座「スキーマ」/就活対策 実践編「電話対応『電話のかけ方』」

新聞読解「生産緑地 迫る『2022年問題』」

以下、記事の要約です。

「売却希望者の割合は今のところ想定の範囲内に収まっている」。市内に164ヘクタールの生産緑地を抱える千葉県柏市の農政担当者はそう話す。
都市部にある農地「生産緑地」の多くは3年後、税優遇の期限を迎える。所有者は田畑を残すか、宅地などに転換するかの選択を迫られている。
首都圏で大量の農地が宅地転用されれば、乱開発を招く恐れもあり「2022年問題」とも呼ばれている。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 生産緑地という制度を初めて知った。
  • 92年というところから、バブルの時代背景が関係しているのでは。
  • 農地が入手困難な点を考えると、利用者が増えたらいいなと感じた。
  • 農地の活用は今後困難になってくるなと思った。

生産緑地という制度があるのを初めて知ったという声が多かったです。
2022年が近づくにつれて問題意識が高まって、対応策など今後深まっていけばいいですね。

認知行動療法講座

就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。

これまで、コラム法などによる「認知」の修正と、アクションプランなどによる「行動」の実験について説明してきました。

認知行動療法の最終段階として、今日からは「スキーマ」に挑戦していきます。

スキーマ

スキーマとは、自分がどんな状況でどんな自動思考を浮かべるかを決定づけている、根本的な考え方のことです。

スキーマは、これまでの人生で体験してきた多くの出来事によって形作られた「思い込み」であり、これが人によって同じ状況でも別の考えを浮かべる要因です。

思い込みと言っても、スキーマがイコール悪いものというわけではありません。

スキーマがなかれば、何かしらの状況に対して、すぐに反応することができなくなってしまいます。

しかし、非適応的な反応をする原因となってしまっているスキーマを修正することで、マイナスの感情に繋がる自動思考そのものの出現を減らしていくことができるのです。

スキーマの例

スキーマの一例として、「私は人から愛されない」というものを挙げてみましょう。

こういったスキーマは幼い頃の問題や、家族との関係が上手くいっていなかったことなどから作られていることがあります。

さて、自分のしたことについて誰かに褒められたとき、多くの人は、嬉しい気持ちになるかと思います。

しかし、このスキーマを持っている人は、「きっと立場上、ああするしかなかったんだ」などと捉え、喜ぶどころか落ち込んだり、褒めてくれた相手に不信感を持ってしまうことがあります。

代表的な認知の歪みでいうところの、「マイナス化思考」が働いてしまっている状態ですね。

逆に、誰かから冷たい態度を取られたりすると、「やっぱり私は愛されないんだ」とますますスキーマを強めてしまいます。

このように、無意識のうちに自分の持つスキーマと矛盾するものは受け入れず、合致するものだけ受け入れることで、どんどんとこの考えは正しいんだと思い込みを強めてしまうのです。

スキーマの探し方

自分の持つスキーマを探すとき、大きなヒントとなるのが自動思考です。

コラム法の時と同じように、気持ちが動揺したり辛くなってしまったときに浮かんだ自動思考を書き出してみてください。

書き出せたら、その自動思考に対して、「どうしてそう思うのか」「それは何を意味するのか」といった質問を投げかけてみましょう。

出てきた答えに対してさらに同じ質問を繰り返し、それ以上答えが返せないところまで来たら、それがあなたの持つスキーマです。

例:Aさんに挨拶をしたら返事をせず言ってしまったという場面で、「Aさんに嫌われている」という自動思考が浮かんだ
→Aさんに嫌われているということは、Aさんの友人であるBさんやCさんにも嫌われているに違いない
→きっと職場の人はみんな、自分のことを嫌っているんだ
→自分は一人ぼっちになってしまう
→私は人から愛されない

また、可能であれば、1つの場面だけではなく、複数の場面について自動思考を深掘りして行ってみてください。

そうすると、複数の場面において、別々の自動思考であるにも関わらず、辿り着いたスキーマが同じ、といったことが出てくるのではないかと思います。

もしも、そのようなスキーマが出てきたら、それこそがあなたを苦しめている最も大きな要因となるスキーマであると言えるでしょう。

就活対策 実践編「PREP法/電話対応『電話のかけ方』」

リスタートの就活対策講座は、ビジネスマナーについてただ講義を聞く形式ではなく、実践をすることで訓練をしています!

今日のテーマは、「PREP法/電話対応『電話のかけ方』」についてです。

PREP法

就活対策講座では、人に説明する練習としてPREP法を行っています。

今日は、「あなたを漢字一文字で表すと?」をテーマに考えて発表を行いました!

主張・理由・実例と分けて、説明をすることで相手に納得感を持ってもらうことができます。

良くなってきた点としては、理由と実例を分けて説明を行うことによって内容がシンプルになって聞きやすくなっているところです。

また、どういった観点からこの話をするのかという説明を加えている方もいました。

そういった前提情報も、このテーマでは内容をよりわかりやすくする補強材料になりますね。

今後伸ばしていきたいところは、理由と実例が一緒になっている人はその部分を分けること、そして相手に伝わりやすいような発表を心掛けることを意識してみてください。

ただ読み上げるのではなく、「聞いている人に伝える」「届ける」を意識することが大切です。

電話対応『電話のかけ方』

今日の電話対応練習はいつもの取り次ぎだけでなく、電話をかける方も実際にロールプレイしました!

電話をかける際に大事なことは下記のようなことになります。

①用件をまとめておく(人、何の用事か)
②テキパキと話す
③かける時間帯
④対応してくれた人へのお礼

まず、①では電話をかける際にしっかりと準備をしていくことが大事です。

誰に電話をかけるのか・何の用事で、不在の際は折り返しがいいのかなどです。

②の「テキパキと話す」にも言えますが、電話をするということは相手の時間を奪うということでもあります。

相手にまとめたことをテキパキと話して、メリハリをつけることが重要となってきます

ゆっくり話されると、ビジネスの場面ではイライラさせてしまうことにも繋がってしまうからです。

また、③の時間帯については、11時半~13時などお昼休みなどや営業時間外・もしくは忙しい時間帯(業界によって異なる)を配慮することも求められます。

そして、最後に④のお礼を伝えて感謝を告げることです。

「ご対応ありがとうございます」と対応者に感謝の意を伝えることで、好印象を与えることができます。

是非、電話をかける方も少しずつ練習していき、マスターしていきましょう!