伝え方のコツ その3 ~親身になってもらえる、いい質問のしかた~
いつもの「質問」「返答」にプラスして、より円滑な相談を
- 質問・相談しても、聞く気がないように見えてしまう
- 声をかけても批判ばかりされてしまう
- 部下や後輩が心を開いてくれていない気がする
でもこれ、少しの気遣いで変わるかもしれないんだ!
聞き方3つの姿勢
コミュニケーションで最も大事な「きく」力。
「きく」には3種類の姿勢があります。
耳だけで「聞く」
仕事でおこられちゃったんだ!
このように、質問する側は、返答側の状況を考えず、返答側も相手の話を耳だけで聞いている状態です。
目を合わせず、パソコンの画面を見ながら話を聴いている・・・
そういった状態があてはまります。
質問を返してみる「訊く」
仕事で怒られちゃったんだ!
どんなことで怒られちゃったの?
この漢字は「質問をする、問う」という意味があります。
「訊く」姿勢は、相手の話を、質問などをして理解してみようとしている姿勢です。
全身で「聴く」
うん、作業中だけどいいよ。
どうしたの?
相手は急いでいるのか? 落ち込んでいるのか?
「聴く」ということは、耳だけでなく目、心をつかって、相手の表情、態度も見て、心を傾け全身で向き合う姿勢です。
作業中だと目を合わせてくれないし・・・
向き合ってもらいたいときは、こちらの姿勢も大切
コミュニケーションというのは、必ず相手がいるものです。
質問・相談する側は、相手をきちんと見ているでしょうか。
このように相手の状況を考えずにただ質問してしまうと、「相談に乗ってあげよう」とは思えないでしょう。
相手が「話を聞いてあげよう」「親身になってあげよう」と思うためには、こちら側にも配慮が大切、ということです。
こちら側で相手をきちんと理解しようとしていなければ、自然とただ「聞く」だけの姿勢になり、相手も同様に「聞く」だけになってしまいます。
「ふうん、そうなんだ」だけの返答が返ってくるのは、そう返答させてしまう状況を自分が作ってしまっている、ということです。
これでは円滑な業務、コミュニケーションを妨げていることになってしまいます。
こちら側も、相談する相手の状況を「聴く」姿勢が必要なのです。
相手の状況、表情、態度、目線、雰囲気、行動。
どのようなものでしょうか?
これらは耳で聞くだけではわかりません。
朝礼や終礼で相手の業務内容を把握しておいたり、他の人との対応の雰囲気を見たり。
こちら側から相手を「聴く」姿勢を意識してみましょう。
リス太君、いま大丈夫?
どんなことかな?
少しの気遣いでタイミングをはかれるようになれば、コミュニケーションがうまくいくようになります。
「冷たい反応しか返ってこない」
それはもしかしたら、自分の問いかけ方ひとつで変わることなのかもしれません。
あんまり先輩の状況を確認せずに声をかけてしまったかも・・・
これを機に、話しかけ方を意識してみたらいいと思うよ!