相手が答えやすい相談のしかたを考える

上手に相談したい! きいてもらえる相談と嫌がられる相談

リス太君、ちょっと困っていて、相談があるんだけどいい?
うん、どうしたの?
どう、っていうか、職場でトラブルが起きていて大変なんだ。
どんなトラブルなの? いつ頃から?
どんなって言われると、難しいな・・・いつからなんだろう・・・
それじゃ、相談に乗ってあげたいけど、解決しようがないよ・・・?
  • 上司や先輩に、相談に乗ってもらえない
  • うまく説明できる自信がない、論理的ってニガテ・・・
  • 誰に相談するべきか悩む

報連相の最後、「相談」は仕事でもプライベートでも基本だよ。

とりあってもらえないのは何故!?

我々は何故相談するのでしょうか。

相談をするということは、困り事や悩み事の解決方法を求めているからですね。

  • トラブルがあって対応方法を教えてほしい
  • わからないことがあるから教えてほしい・見てほしい
  • 休みをとりたいが大丈夫か教えてほしい
  • このまま遂行しても大丈夫なのか不安だから、見てほしい

もちろん、相談された側も、解決方法を考えようとして相談に乗ります。

「困っているんだけど」だけでは、困っていることだけは伝わりますが、情報が不足していて、解決方法の考えようがないのです。

正しい・理想の状態はどうなのか、そして、その状態から、いつから、どのくらい、どのようにズレているのかを説明しないことには、原因も対策もズレたものになってしまいます。

  • 自分で考えて
  • それじゃわからない
  • もっと調べてから来て

こんなふうに言われてしまうのは、説明がうまくできていないからかもしれません。

そういうことだったんだね・・・
とはいっても、説明ってどんな風にしたらいいの!?
そこが相談方法の大切なポイント!

自信を持てる! 上手に伝えるためのコツ

相談をする前に、きちんと5W1Hを整理しましょう。

5W1Hというのは、What, Why, Where, When, Who, How ということ。

日本語では、何が、なぜ、どこで、いつ、誰が、どのように、という情報です。

これらを簡潔に伝えます。

たとえば、WhenについてのHowは、一言目で説明するとわかりにくくなってしまうので控えます。

一言目は簡潔に伝え、詳細は続けて話す、ということを意識しましょう。

僕たちが依頼されている現場、普段はあまりいかない場所なんだけど、今回特別に依頼を受けていて、そこでトラブルが起きているんだ。
これじゃわかりにくいね・・・
現場でトラブルが起きているよ。普段はあまり行かないんだけど、○○という大きなトラブルで・・・
こっちのほうがずっといいね!

なにが・なぜ What, Why

まずは、何が・どうして、という情報を考えます。

この2つを説明しないと、誰が聞いてもよくわからない内容になってしまいます。

どこで、いつ、誰が・誰の・誰に Where, When, Who

トラブルであれば、いつから、どこで、といった情報が必要です。

何かを相談するときには、これらの情報もきちんと整理します。

どんな How

現在どうなっているのか、どんなトラブルが起きているのか。

また、どう対応しているのか、どう考えているのか。

これらも相談するときのポイントになります。

なるほど・・・たしかに、「現場でトラブルがあるから至急見てほしい」だけじゃ足りないね。
逆に「詳しく教えてくれないと」とか「もっとまとめてから話して」と言われてしまうよ。

相談するときの態度

そしてもう一つ考えたいのが態度です。

偉そうに、またはふてくされて「トラブルがあります」などと相談したのでは、誰も相談に乗る気は起きません。

困り事を解決してもらうのですから、相手を尊重した姿勢でなくてはいけません。

相手を尊重した態度として、わかりやすい説明をするということも含まれます。

相手の専門分野でない専門用語を並べては、相手は理解に困ってしまいます。

また、相手の業務範囲外の質問を行う場合、「なんでそんなことを聞くの」と言われてしまうかもしれません。

うまく相談できていない例

事務について相談なんだけど・・・
僕は事務じゃなくて経理担当だよ。なんで事務のことを僕に聞くの?

5W1Hを組み込み相談する例

経理部の事務作業について、ちょっと聞きたいことがあるんだ。
なるほど、いいよ!

 

悩んでいる、困っていることを解決してもらう、手助けしてもらう、という姿勢を忘れないようにしましょう。

ただ「聞いてほしい!」だけじゃだめなんだね。
相手に伝わってこそ相談。親身になってもらうためには、こちらからの気遣いを忘れずに!

 

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