ありのままに生きるための自己肯定感講座 ~その13 ネガティブを克服する~
目次
嫌な記憶をポジティブに変換するために
- 自分は不運だと思う。
- 人を怒らせてしまうことがある。
- よく不運が起きる、ネガティブになる、抱え込みやすい。
そんな風におもうことがあったら、それを今後へのヒントにしていこう。
だいたいの不満はポジティブへのヒント
根本はネガティブだから、ここまで成長してきた
- 世の中の、とある仕組みが気に入らない。
- 会社に対して不安・不満がある。
- 他人の嫌な部分が目に付く。
こんな風に思ったことはありませんか?
よくある不満ですね。
しかし、今の世の中を発展させてきたのは、こうした不満です。
不便な世の中をどうにかしたい、と思った人がいたから、社会制度や発明が世の中を便利にしてきました。
会社・組織に対しての不満が、組織の改善のきっかけです。
他人の嫌な部分を見て、自分のことを顧みることができます。
不安・不満があるのは当然のことで、そしてその不安や不満は、世界をよりよくするためのヒントでもあるのです。
自分の不満も、一度克服すれば快適に生きるヒントに
自分に対するネガティブ、不安・不満も同様で、その不快感を乗り切ることができれば何かを得ることができる、意味のあるものです。
あなたにとってのエネルギー、あなたにとっての栄養になるのです。
だから、ネガティブなことでも出来るだけ肯定的に捉えられるように日々意識しておきましょう。
ネガティブを乗り越えてこなかったら、小さなことでも対処方法がわからず、もっと苦しい人生だったでしょう。
今生きている自分は、ネガティブな出来事を乗り越えて出来上がったものです。
ヒントをくれたネガティブへの対応
たとえば、よく人を怒らせてしまう自分に、悩んでいたとしましょう。
出来るだけ他人を怒らせないよう、自分の行動や身の振り方を考えるでしょう。
言葉遣いも、調べたり、周囲から学んだりして、他人を不快にさせないよう努力をするでしょう。
そうして、少しずつ他人を怒らせることが減っていくのです。
これは、「怒らせてしまう自分が嫌だ」というネガティブからの学びです。
他人が怒るのは、あなたが未熟で、他人を不快にさせない術を学ぶ必要があるからです。
こうしてネガティブを乗り越え成長することで、実際に他人を不快にさせてしまうことは減り、怒られることも減ります。
身近にいた「怒りやすい人」も、自然と「以前より怒らなくなった」と認識が変わるでしょう。
そもそも、他人をむやみに怒りたい人はいません。
怒らなくてはいけない理由があるから、怒っているのです。
そのことに気づけば、これも大切な成長です。
ネガティブなこと、怒りやすい人も、すべて自分の成長のためにその場に「ネガティブ」「トラブル」「難題」として表れています。
ヒントへの「ありがとう」が、心の奥底からクリアにしてくれる
不運は、あなた自身がその不運のあとにより幸せになるためのヒントをくれます。
そのことに対して、形だけでも「感謝」をしてみましょう。
すぐにできるようになるものではないかもしれません。
しかし、「ありがとう」「助かった」という気持ちは、とてもポジティブで、自己肯定感を高める働きがあります。
「ありがとう」「助かった」と感じた経験を思い出してみてください。
心が落ち着いてくるでしょう。
そして、感情は思考に左右されます。
楽しい時にネガティブなことを考えると落ち込みますし、ネガティブなときでもポジティブなことを考えれば気分は明るくなります。
この「ありがとう」「助かった」というポジティブな感情を、ネガティブなことにこそ向けてみましょう。
抵抗はあるでしょうが、ネガティブへの「ありがとう」は、ネガティブに振り回されがちな人をネガティブのループから救い出す魔法の言葉になるのです。