紹介!コミュニケーションのテクニック ⑩ ~質問する~

就労移行支援事業所 リスタート では、毎週月曜日にワークショップを、火曜日にはコミュニケーションプログラムをやっています。

これらは、社会で生きていく上で避けて通れない「対人関係」を円滑にするため、「コミュニケーションに慣れる」ことを目的としたプログラムです。

ここでは、良好な人間関係を築いていくために気を付けたいコミュニケーションのテクニックを紹介していきます。

質問する

相手の話に興味を持っているということを示すため、話を「聴く」ためのテクニックを紹介してきました。

今回からは、相手に「質問する」ことについて取り扱っていきます。

コミュニケーションにおいて、相手を理解することは重要です。

そのためには、相手の話を聴くだけでは足りない場面は多々あります。

そのようなとき、うまく質問することができれば情報を引き出せるだけでなく、相手に「興味を持ってもらえている」ということがより強く伝わり、信頼にもつながります。

一方で注意が必要なのは、意図がわからない質問は相手を戸惑わせてしまうということです。

質問者が何を知りたいのかがわからなければ返答に詰まってしまいます。

まずは、自分自身が何を知りたいのか、明確にしてください。

相手が答えやすい形で質問できれば、印象も良いものになるでしょう。

答えづらい質問の例
「今のお話を聴いて、私の考えと異なっているのですが、私はどうすればよいでしょうか」

相手が回答に困ったときは例を出す

会話をしていて、自分の質問に相手が答えづらそうなときは、例を出すことをオススメします。

「どんな食べ物が好き?」

と聞いて、もし相手が中々回答できないようであれば、

「たとえば、辛いものとか、中華が好きとか、そういう分類でもいいんだけど・・・」

と例を出せば、相手も答えやすくなるでしょう。

多くの場合、中々返答できないのは、質問が抽象的で質問者が何を知りたいのかがわからないためです。

そこで、例を出して回答の方向性を定めることで、答えやすくなるのです。

また、「たとえば」をうまく使えば、最初から聞きたい内容を絞り込むこともできます。

「5年後にどうなっていたいか聞かせてもらえるかな?例えば、こんなことを実現したいとか、こんなスキルを身に着けたいとか・・・思いついたものを教えて」

このように、最初から例を提示すれば、相手はその例に沿って回答をしてくれるので、自分の聞きたいことをスムーズに知ることができます。

 

restart_banner